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実践!社長の財務

月次決算のシンプルとは?【実践!社長の財務】第264号

月次決算のシンプルとは?【実践!社長の財務】第264号

2008.11.24

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

世界同時株安で、株価の乱高下はあるものの、ずい分低いところでの動きになってしまいましたね。

このような時に、どう動くのか、人ぞれぞれですが、勇気のある人はこの安い水準で買いにいっているようですね(もちろん、お金もないとできませんが)。
時価純資産よりも株価が下がっている優良株であれば、本来は買いなのでしょうが、この心理の中で、なかなかそういう行動はできないものです。

また、きちんと見切って売るならまだしも、狼狽売りをするのは最も良くないことだと思います。

そして、あとはじっと静観型。今は動きようもない、時間はかかってもいずれは戻るだろう、と信じて静観している人ですね。それが一番多いのかも知れません。まあ、私もそうですが...

ただ、静観型でも、ポートフォーリオを替えるというのはあります。今はすべてのものが下がっていますが、回復基調になった時に、グーンと伸びそうな銘柄に変えていくのです。

すなわち、伸びが鈍そうなものを売って、その資金で伸びそうなものを買う、ということですね。
こうすれば、投資総額は変えずに、中身だけをブラッシュアップすることができます。

ただ、一部のものを売ることによって、損が実現してしまう、という難点はありますが。でも、法人の場合にはこれが損金で落とせますので、節税になるとも言えますね。
個人も損益通算・繰越控除はあります。

皆様はどうされますか?

ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう。
 
 

月次決算のシンプルとは?

先週、「月次決算3S」というものを、紹介しました。

スピーディー、シンプル、正確 の3Sですね。

先週話したのは、「期日を決める」ということで、3Sの中のスピーディーに関することです。

今日は、その中のシンプルについて、ちょっと考えてみたいと思います。

シンプルというのは、単純とか簡単、ということですが、月次決算においては、ただ単純にやればいい、簡単にやればいい、ということではありません。

シンプルには、2つあると思ってください。

月次決算におけるシンプルとは、まずは、アウトプットのシンプルさです。

いろいろなものがゴチャ混ぜになった、難しいアウトプットを出すな、ということです。

何をその表で知りたいのか、伝えたいのか、目的を持った表にして欲しい、ということですね。

そのためには、作る方と、見る方が、よくコミュニケーションをとっておくことが大事です。

経理の方は、経営者が何を見たいのかわからないから、ソフトの機能に頼って、何でもかんでも出してしまう、わかりづらい月次決算をしてしまうことがあります。

これは、コミュニケーション不足が原因です。
経営者も見たいものを伝えていない、のが問題です。

アウトプットをシンプルに、と言うと誤解してしまうことがあるのですが、実はそこに至るにあたっては、詳細な処理をしておくことが大事なのです。

ディティールは、きめ細かく、なのです。

表面に出てくる部分は、シンプルなのですが、その裏側には詳細なところまでの処理が、施されている、

月次決算は、そんな状態であることが望ましいのです。

目的に合致したシンプルな資料というのは、経営者の脳を刺激します。

すると経営者は、いろいろな疑問や気づきが湧いてきます。
そうすると、経理担当者などに質問してきます。

「この詳細は、どうなっているのか?」
「これを、こうするとどうなるのか?」

というように。

このような質問に答えられなければいけません。
そのためには、詳細なデータが整然と揃えられていなければ答えることができません。

経営者から質問が来たときは、その質問に応じて、どんどん詳細までドリルダウンしていけるような月次決算ができていることが大事なことです。

そして、いつもされる質問には、別途フォーマットを作って言われなくても報告していくようにするのです。

こういう経理の方がいると、本当に経営者は助かりますね。

このような体制をどのように設計しておくか、というのが、もう1つのシンプルなのです。

いかにシンプルで、必要なものの漏れがない、経理処理の体系を作っておくか、この元になる設計の部分が重要なのです。

この設計の部分こそ、現場の方と、経営者の考えと、そして様々なノウハウを持っているプロの力が活きるところではないかと思います。

私どもも、是非、このような仕事をやっていきたいな、と思っています。

編集後記

いよいよ12月が近づき忘年会シーズンですね。もう既にかなりの忘年会が入ってしまいました。
でも、その予行演習とでもいうべく、先週はほとんど毎晩何かがあり、ついに、足の親指が疼いてきました...ヤバイ...
ということで、この連休は少し控えています。(何のことかわかる人は、経験ある人ですね(笑)

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