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実践!社長の財務

全部門をプラスにする【実践!社長の財務】第249号

全部門をプラスにする【実践!社長の財務】第249号

2008.08.11

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

自民党幹事長から、証券優遇税制をやる、というような話が出てきましたね。300万円までの配当金を非課税にするというようなことです。
悪いことではないですけど、昨今の経済情勢、景気の低迷を考えればいの一番にやるようなことではないと思います。

もう少し企業を後押しする税制をやって欲しいですね。
法人税率の下げであるとか、停止されている欠損金の繰戻還付の復活など、政府も財源確保の努力をした上で、企業活性化の税制を考えて欲しいものです。 

ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう。
 

全部門をプラスにする

経常利益率10%を達成するような、高収益企業を作っていくには、

「全部門をプラスにする」 という考え方が大事です。

会社全体の数字を見て、いかに利益率を上げようかと考えても、具体的な行動には、なかなか結びつかないものです。

そのためには、具体的な行動の単位となる、部門別やプロジェクト別の数字を出して、検討していくことが必要になってきます。

部門別の採算を出すと、必ず出てくる言葉が、

「この部門は、全体や他の部門に貢献する部門なので、赤字でもいいんです...」

というようなことです。

確かに、その部門の活動が他の部門の営業活動になっている、ということはよくあります。

また、「健全な赤字部門」などという言葉があり、将来の稼ぎ頭にするために、現在はその投資をしている...というような部門もあります。

それはそれで、必要なことかも知れません。

しかし、問題は、「それが言い訳になっていないか...?」ということです。

「他に貢献する部門」「健全な赤字部門」「立ち上げたばかりの部門」という、大義名分がまかり通って、赤字になるのは当然、というような許容があると、それに流されてしまうことが、往々にあります。

これらの部門が、あってはいけない、ということではありません。組織の中にはそういう役割の部門もあるでしょう。

しかし、本来は利益を上げる目的を持つ部門(プロフィットセンター)であれば、当然にプラスになるべきであり、それがマイナスであることには、厳しいチェックの元、納得できる理由が必要です。

これは1回納得すればいいというものでなく、何回も(毎月)本当にそうだろうか? という質問を繰り返さなければならないのです。

一旦、許容して、そのまま赤字を続けている部門が、いかに多いか、

そして、それが会社の利益率が低い大きな原因になっているのです。

したがって、部門別損益計算を見る時には、「全部門をプラスにする」という観点で、まずは見て欲しいと思います。

マイナスの部署があれば、どうしたらこの部署をプラスにできるのか、まずはこれを考え、対策を実行してください。

もし、他の部門の営業活動的な部門であるのであれば、社内売上を立てて、その部門を正当に評価してください。

マイナスの部門を、1つ1つプラスにしていく、マイナスの部門をゼロにすること、これが全体の利益率を高めていくために、まずはやらなければいけないことです。

編集後記

今週はお盆休みの会社が多いようですね。
当社は特に全体での休みはなく、それぞれが個々に夏休みを取るようにしています。我が家は今年は、バカンスは冬にし、夏はそれぞれの目標に向かって頑張る、という感じです...

大学2年の長男は、わざわざ学園祭の実行委員を買って出て、今はその夏合宿に行ってます。夏合宿に行きたいために、実行委員をやっているんじゃないか? という気はしますが...(笑)

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