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実践!社長の財務

売上高と経常利益率【実践!社長の財務】第240号

売上高と経常利益率【実践!社長の財務】第240号

2008.06.09

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

最近、セミナーや原稿執筆の依頼が多くなっています。
このメルマガを読んで、という方も多く、本当にうれしい限りです。ありがとうございます。

今年前半で多かったのは、「リース取引の会計と税務」ですね。これはもうずい分セミナーをしました。
もう、4月も過ぎましたし、皆様も大体おわかりになってきたのかなと思います。そろそろ手仕舞いですかね。(笑)

今後テーマになりそうなのは、事業承継ですね。
経営承継に関する法律が5月9日に成立して、事業承継税制も10月に施行になります。

事業承継・経営承継に関するセミナー などもできるよう、勉強してまいりますので、ご要望がありましたらお声がけください。

でも、私として最もやりたいのは、このずぅ~っと下の方にある会計をベースにした「高収益企業化セミナー」ですね。

私ども主催で、2ヶ月に1回やっていきますが、ご要望があればこのセミナーを、いろいろなところでやりたいですね。

会計に対する取り組み・考え方をきちんと持つことによって、会社は良くなっていく(強い会社・儲かる会社になる)ことを、是非皆様にお伝えしたいと思います。

機会があれば、是非、呼んでください。

ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
 

売上高と経常利益率

先週、先々週に渡って「自己資本比率」が経営にとって最も重要な指標、ということを話してきました。

自己資本比率を高めること1点に、数値目標を絞ってもいいくらいだと思っているのですが、場合によっては、縮小均衡に陥ってしまう心配もあります。

すなわち、自己資本比率を高めるために、何が何でも資産をスリム化し、リストラ(財務その他)し、効率性の追求に行き過ぎてしまうことがあるからです。

自己資本比率にこだわるあまりに、お客様のことや、社員のことを大事にしないようになるのであれば、本末転倒ですね。

そこで、私は、自己資本比率以外に、2つの指標を大事にしたいと思っています。

それが、冒頭の「売上高」と「経常利益率」です。

指標というよりも、いつも見ている数字そのものですけどね。(笑)

この2つを追求することによって、結果として、自己資本比率が上がっていく、というのが理想とする状態です。

この2つの指標、とにかくわかりやすいですよね。
それが、1番の理由です。誰でもわかる指標でないと、常にそれを目指そう、という指標にならないのです。

社員全員の目標にしたい数字ですから。

まず、売上高。これはやはり企業の活力を表すものです。

売上がなければ、すべては始まりません。
経費も給料も出すことができません。

ですから企業にとって最も大事なものですね。
これを最大限にする努力をすることが、一番わかりやすい目標です。

そして、売上高というのは、お客様からの支持の大きさともいえます。
お客様から支持される、繰り返し購入していただけなければ売上は上がってきません。

本当に、企業の源泉そのものの指標、数字といえるでしょう。

これを金額でもいいし、前年対比、目標対比でもいいし、しっかりと目標を持つことが必要です。

そして、いきなり飛んで経常利益率。

売上と経常利益の間には、原価や粗利、販管費や営業外などがあるのですが、

ひっくるめて、結果として経常利益を追求する、それを目標にすることです。すべて入ってしまいますからね。(笑)

そして額ではなく、率にしているのは...

これも、わかりやすい、ということが1つ、
そして、売上高を上げることを追求していますから、経常利益率を目標にしておけば、当然、経常利益額も大きくなりますよね。

ということで、経常利益率、これを是非、10%を目標に頑張って欲しいと思います。

かなり高い率ですが、どんな業種でも不可能ではないと思います。
もちろん、10%どころではなく、20%、30%あげている会社もありますから、そういう会社は10%では低過ぎますね。

うちの業種はそんなに取れない、という声も聞こえてきそうですが、最近はあまり業種にこだわらない方がいいと思います。

「うちの業種は、・・・」なんて考えると、それだけでもう思考停止に陥ります。新たな発想が出てこなくなります。

最近は、ネットや物流の進化などにより、様々な業態がありますから、同じものを売るのでもまったく利益率が変わってくる可能性がありますからね。
 
ただ、利益率、利益率、ばかり考えてはいけませんよ。

結果として、利益は出るものですから...

売上をとにかくたくさん上げる、そのためにはお客様の支持をたくさん得る、そのためには、お役に立つこと。

そして、原価をトコトン下げること、経費を見直すこと、すなわち、社員皆でこれらの努力を日々行なうことです。

その結果として、経常利益率は上がってくるわけですね。

そして、それが自己資本比率を高める最も良い方法なのです。

編集後記

先週話した、500人規模の会、終わりました。
大成功で、とても幸せな気分になりましたが、結構、体に来ていますね。
週の後半はダルイのと眠いので、何か調子が変でした。

でも、今週はもうバッチリ。全開の復活です。今週も頑張りましょう!

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