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実践!社長の財務

回収なくして売上なし【実践!社長の財務】第154号

回収なくして売上なし【実践!社長の財務】第154号

2006.10.16

おはようございます。税理士の北岡修一です。

今日は時間がなくなってしまいました。もうそろそろ出ないと間に合いません。したがって、序文はなしで...
(なぜか、序文はいつも最後に書いているのですね。編集後記よりもあとに。こっちの方が本当の編集後記(笑))
 
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!

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■□  回収なくして売上なし
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利益資金一致の追求、まずは、何といっても回収ですね。
何の回収かって、もちろん、売上代金の回収です。
売掛金、受取手形をいかに早く回収するか、ということです。

これについては、あまり考えていない、簡単に考えすぎている会社が多いような気がします。

売上を上げることが最重要であり、それさえできれば安心して回収のことはあまり考えない、回収はほっておいてもできる、と思っている会社、営業マンが多いのではないでしょうか?

しかし、この回収で躓いてしまう会社も、多いですね。

取れない、というのは最悪ですが、そこまで行かなくても、入金が遅かったり、ルーズだったり、全額入らなかったり、約束のサイト自体が非常に長かったり、手形が多かったり...
スムーズに回収できていないケースは、非常に多いです。

払うのは、先方(得意先)ですから、先方に原因があることは間違いありませんが、それを誘発してしまっているのは、こちらに原因があります。

たとえそうでなくても、こちらに原因があると思ったほうがいいです。

基本的な考え方は、「商品を渡した、サービスを提供した」だけでは売上ではない!ということです。

もちろん会計的には売上は立つのですが、経営的には売上ではない、と考えることが基本です。
会計はあくまでも財務諸表を作るための基準です。税金を計算するためのルールに過ぎません。

経営をやっていくためには、回収して初めて、現金になって初めて売上と考えるのです。これは基本中の基本です。

この感覚を営業マンに持ってもらわないといけないですね。
売上を上げる最前線にいる営業マンが、納品すれば売上と思っていたら大変なことになってしまいます。

もちろん、回収をまったく考えないということはないと思いますが、「回収して初めて売上」ということを強く思っていないと、回収が早くなることはありません。

営業マンの評価も、できれば回収時点で行いたいものです。
販売と回収と両方を取り込んだ評価にしては、どうでしょうか?

私は、それだけ営業マンの意識というものは、重要だと思います。

もちろん、経営者の意識はさらに重要です。
ただ経営者者その辺はよくわかっていると思います。
何しろ、回収しなければ資金がつまってきますから、経営者は何とか資金を集めようとします。
利益よりも資金がなければ、それこそ倒産してしまいますからね。

ところが、借入や支払いで資金繰りをしても、売掛金をもっと早く回収して資金繰りをしようというアプローチは少ないようですね。

回収の重要さはわかっているのに、回収で資金繰りをしようとしない、なぜなのでしょうか?

1つには、相手があること。
自分だけでできることならすぐできるが、相手を動かして資金繰りをしようというのは、手間がかかるということですね。時間のかかる対策なのです。したがって急な資金繰り対策には使えないのです。

それと、もう1つは、得意先だから遠慮している、というのがあります。
得意先の機嫌を損ねると、次から買ってもらえなくなる...
そんな心配もあるから、早く払ってくれと言えない...
ということがあるのではないでしょうか?

しかし、そこはお互い契約の関係。きっちり契約すべきことは契約し、それに違反すればキッチリ言う。
これはビジネスの基本として割り切って考えないといけないですね。

売掛金の回収を早くする、回収があって初めて売上になる、ということを意識してもらうことの重要性は、おわかりになったかと思います。

そして、これをやることは、場当たり的な資金繰りではなく、ずっと続いていく資金繰り好循環の基本になります。
一度、早期回収のいい流れを作れば、あとは大した努力をしなくても、好循環が続いていくということです。

自社の取引慣習を作ってしまう、ということです。
これをやらない手はないですね。

早速、早期回収の実行をしてみてください。
来週はさらに具体的に行きたいと思います。

 
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編集後記

土日は、ある会の旅行で長野の方に行ってきました。
バス旅行は久しぶりだったのですが、たまにはいいもんですね!
ただ行くだけでなく、ガイドさんがいろいろ説明してくれるので、歴史などもわかって、興味倍増です。
帰りは渋滞だったのですが、バスの中のカラオケで盛り上がり、ちっとも渋滞が苦ではなかったですね。
ただ1つ問題は、食欲の秋、かなり食べ過ぎて数キロ太ってしまったかな...

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