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実践!社長の財務

実学「一対一対応の原則」【実践!社長の財務】第324号

実学「一対一対応の原則」【実践!社長の財務】第324号

2010.01.18

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

今日は時間がないので、早速本文に行きたいと思います。

ということで、本日も、実践!社長の財務いってみましょう!

実学「一対一対応の原則」

この原則は、稲盛会計学を貫く根本の原則です。
実学のすべては、この一対一対応の原則から始まっていると言っても過言ではないと思います。

経営活動では、すべてモノやお金が動くことになります。

その時に必ず、「モノやお金と、伝票を一対一で対応させなければならない」というのが、この一対一対応の原則です。

商品を納入するときには、必ず納品書がついていかないといけない。
お金を入金するときには、入金伝票、支払うときには請求書と支払依頼票、出金伝票とか、必ず伝票とセットでなければいけない、ということです。

これはとてもシンプルで、当たり前のことなのですが、実は様々な理由で、実際には守られていないことが多いのです。

モノだけ先に出て、伝票が後になるとか、その逆にモノは来ているけれど伝票がない、ということがあったりするのです。
 
どんな理由があるにせよ、これを許していると、間違いが起こりやすくなり、当然、会計数値も信頼のおけないものになってきます。
 
さらには、不正の温床にもなってしまうのです。
その際たるものが、伝票操作による粉飾です。

期末の売上を立てるのに、伝票だけ立ててモノは動かさない、翌期に返品伝票を立てて調整する...というような粉飾決算の温床にもなるのです。

したがって、1つでも一対一対応が守られないことを許すと、社員の感覚が麻痺して、数字は操作できるもの、操作して当然のもの、となってしまうのです。

決算時の恒例のように、そういうことをやる会社もあるようですね...
このようなことでは、会社が成長発展していくわけがないでしょう。

したがって、この一対一対応の原則の要諦は、徹底すること、ということです。1件の例外も認めない、ルールを必ず守る、ということですね。これができて初めて、正しい会計ができる土台ができるのです。

また、これによって社内のモラルが高まり、社員の会社に対する信頼感も増してくることになります。

それ程重要な一対一対応の原則、御社では漏れなく守られているか、今一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

編集後記

娘(中1)が、バイオリンをやっているのですが、先週あるオーディションを受け、先生の評ではダメだったということでショックを受けていたのですが、何と最高点で合格したとのこと。週末は家族でお祝いのパーティー。泣いたり、笑ったり、大揺れの週末でした...

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