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実践!社長の財務

どこに投資をしていく必要があるか【実践!社長の財務】第983号

どこに投資をしていく必要があるか【実践!社長の財務】第983号

2022.09.05

おはようございます。
税理士の北岡修一です。

利益を上げ、お金の出るヘタな節税などはせず、税金を払って内部留保を貯めていこう、というのはこのメルマガで何回も書いていることです。

時間はかかるけど、ちょっとやそっとでは潰れない、強い会社を作るのにはそれしかない、と思っています。

ただ、内部留保が貯まり、自己資本比率も高くなり、現預金も潤沢になってくると、消極的な経営になってしまうことが、よくあります。

財産ができると、それを減らしたくない、守ろうとする意識が出てきてしまうのでしょうね。

これは、相続などをやっているとよく目にするのですが、たくさんの預金や有価証券などの財産を築き上げたのですが、貯めただけで使わずに亡くなってしまう人が、とても多いのです。

減るのが怖くて、使えなくなってしまうのでしょうかね。

会社でもこれと同じようなことがあるのでは、と思います。

特に創業オーナーが長く経営している会社は、そのような傾向があるのではないでしょうか。

会社とは言え、個人が経営しているわけですから。

ただ、創業オーナーの会社だけではないと思います。

上場しているような大きな会社であっても、資産が貯まると保守的な会社になり、成長性が鈍っている会社というのは多い気がします。

会社の場合には、寿命がなく未来永劫に継続していくべきものです。

そのためには、内部留保を貯めるだけでなく、投資をしていく必要があります。

会社の中にいる人には寿命があるわけですし、機械や設備、オフィス、ソフトウエア、ものだけでなく、新規の事業や研究開発などの投資も必要です。

今、自社にはどのような投資が必要なのか、今すぐのことでなくても、将来を見据えると、今からどこにお金をつぎ込んでいかなければならないのか、これを是非、じっくり考えて欲しいですね。

多くは人に関すること、事業や技術、商品やサービスに関すること、設備やシステムに関すること、などでしょうか。

その必要な投資には、どのくらいのお金が、いつかかるのか、自社の持てる資産に照らし合わせて、どのように使っていくか、これを考えていくことがとても重要だと思います。

内部留保や現預金を貯めることだけでなく、いかに活用して将来へつなげていけるかを、是非、考えてみてください。

編集後記

週末は名古屋に行ってきました。出身大学の校友の集いです。各地で行われていますが、コロナ禍で中止になる集まりが多い中で、万全の準備をして開催してくれるというのは、とてもありがたいですね。お陰様で楽しく、久しぶりの人にも会え、いい週末を過ごすことができました。

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