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実践!社長の財務

セラミック石ころ論【実践!社長の財務】第328号

セラミック石ころ論【実践!社長の財務】第328号

2010.02.15

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

税収も減ってきていよいよ苦しくなり、ついに鳩山政権も消費税の議論に着手するようですね。あまりにも公約に縛られ過ぎずに、間違ったことを訂正すること、良い・正しいと思われることに転換する勇気も必要だと思います。

経営者は特に、朝令暮改も辞さない勇気が必要ですね。

ということで、本日も、実践!社長の財務いってみましょう!

セラミック石ころ論

これは「稲盛和夫の実学」を初めて読んだ10年以上のも前の時に、私自身が最もよく覚えていた「ワード」のような気がします。

実学の話をすると、すぐこれが出てきました。
語感がとっても面白く、印象に残っていたからだと思います。

もちろん、そういった理由だけでなく、その内容が心に響いたからでもあります。

他の本を読んでも、あれだけ製品を大事に扱う稲盛氏が、売れなくなったセラミックは石ころと同じだというところに、強烈な印象が残りました。

京セラのように、発注先メーカーの仕様に基づいて製品を作る場合、その製品のその型式のものが使わなくなれば、確かに在庫として資産に計上されていても、それはまったくの無価値になってしまいます。

資産に計上されている、ということは、原価や損失には落とされていないということであり、すなわち、それには税金がかかっている、ということになります。

それだけではなく、金利や倉庫代や保管のための費用、管理のため費用がかかっているのです。

 
実は在庫には、そのようなものがたくさん含まれているのではないか?ということです。

そして、その石ころ在庫が、放置されたまま毎期在庫に計上され、税金や経費を払い続けているのではないか、これは企業にとって大変な損失になります。

だからこそ、稲盛氏は、棚卸しは人任せにせず、本来経営者が自分の目で見て、自分の手で触れて行なうべきもの、と言っているのです。

担当者任せにしてしまうと、いつかは使うのでは、という安易な考えで、また、捨てるという決断ができないために、いつまでも在庫として残してしまうのです。

この捨てるという決断が、やはり経営者でなければ、思い切ってすることはできないのです。

このように常に在庫を見直すこと、余分な在庫を持たないことが、筋肉質経営につながっていくのです。

編集後記

サッカー韓国戦見ました。ボールを支配する時間は日本の方が圧倒的に長いのに、決定機を作れず、ワンチャンスで相手に入れられてしまう、消化不良の試合でしたね...正に今の景気の閉塞感の表れ...?
こんなんではワールドカップはどんどん盛り下がってしまいますね。何か大きな変革が必要なのでは...?

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