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実践!社長の財務

非公開会社も、注記表を作る【実践!社長の財務】第125号

非公開会社も、注記表を作る【実践!社長の財務】第125号

2006.03.27

おはようございます。税理士の北岡修一です。

先週3/24閣議で、会社法の施行が5月1日と正式に決定されました。
いよいよ、という感じですね。

準備もぬかりなく行なっていかなくては、と思います。
そこで、今回も会社法がらみの話を書いていきます。

 
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!

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■■  
■□  非公開会社も、注記表を作る
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新会社法施行に伴ない、今まで、貸借対照表、損益計算書それぞれについて書いていた注記事項を、一括して(個別)注記表に記載することになりました。

といっても、今まで注記を書いていない会社も多かったのですが、非公開会社、中小企業では、ほとんど書いていませんでしたね。

でも今後は、この注記表が、計算書類の1つになります。
貸借対照表や損益計算書と同列になるんですね。

では、どんなことを注記しなくてはいけないのか...?

会社法施行後は、計算書類にかかわる注記として、次の12項目が定められました。

1.継続企業の前提に関する注記
2.重要な会計方針に係る注記
3.貸借対照表等に関する注記
4.損益計算書に関する注記
5.株主資本等変動計算書に関する注記
6.リースにより使用する固定資産に関する注記
7.税効果会計に関する注記
8.持分法損益等に関する注記
9.関連当事者との取引に関する注記
10.1株当たり情報に関する注記
11.重要な後発事象に関する注記
12.その他の注記

それぞれの注記に何を書くかは、割愛しますが、1つずつの注記を見てもよく分からないかも知れませんね。

1項目が1行で済むような注記ではないです。
それぞれの中身がまた、いろいろあるわけです。

では、どんな会社も、全部書かなくてはいけないのか、というとそういうことでもありません。

最低限だけやればいいのです。

その最低限は、

2.重要な会計方針に係る注記 
5.株主資本等変動計算書に関する注記
 
ですね。

重要な会計方針は、減価償却の方法だったり、棚卸資産の評価方法であったり、その他自社の会計処理に採用した方法などを記載します。

もう1つの、株主資本等変動計算書に関する注記とは、前々回位に書いたように、利益処分案がなくなるので、その代わりのようなものです。

ご存知のように、利益処分案では、配当金の額などを記載しますね。

この利益処分案が、決算書からなくなってしまうと、今期の決算に基づく配当金の額が、どこにも記載されなくなってしまいます。

これだと、税法上も留保金課税の計算などに支障をきたしてしまうので、最低限配当金がどこかでわからないと困るのです。

この配当金の額を、株主資本等変動計算書に関する注記の中に記載します。

したがって、この注記は同族会社であろうと省略できないわけですね。

今後は、おそらく会計ソフトにもこの「注記表」が付くことになるのでしょうね。

その中に是非、注記文のサンプルを入れておいて欲しいですね。

OBCさん、是非、よろしくお願いします。

━━<セミナーのご案内>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■起業サクセスセミナーやります!
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昨年も10月に起業セミナーをやり、大変盛り上がりましたが、また、4月に起業を目指す人、起業したばかりの人向けにセミナーをやります。

会社法の施行がいよいよ決まり、会社はもの凄く作りやすくなりました。
 
でも、税法が網を張っていたりしますから、注意すべきこともあります。
その辺の設立の仕方から、キャッシュフローや儲かるための財務などの話は私から。

起業を成功させるためにどのような考え方、行動をしていけばいいのか、これは、起業コンサルタントで全国を飛び回っている田渕裕哉氏から話してもらいます。

田渕氏は、自身もサラリーマンから起業して大成功を遂げ、それをもとにビジネスオーナーになる方法」を全国で説いて回っており、大好評を博しております。
田渕氏のサイト ⇒ http://www2.dc-group.co.jp/

そんな2人が各1時間ずつ話し、その後交流会をやります。

10月のセミナーでもこれが一番盛り上がりました。
起業という志を持つもの同志、やはり話は盛り上がりますね。
こういうセミナーで得た仲間達というのは、後々もお互いに助け合える存在になるのではないかと思います。

ということで、下記のとおり行ないますので、「起業」の志のある方、ご参加をお待ちしております。

●日 時:
平成18年4月18日(火)セミナー 15:00~17:00
★交流会 17:30~19:30

●場 所:
丸の内線 西新宿駅2分「住友不動産オークタワー1F」
★申込み後ご案内します。

●講 師:
税理士 北岡修一
起業コンサルタント 田渕裕哉

●参加費:
10,000円(交流会5,000円含む)
「起業セミナー参加」とお書きください。
・氏 名 :
・住 所 :〒
(会社へ送る場合は、会社名なども)
・TEL :
・FAX :
・Eメール:
※追って受講票・案内をお送りします。

編集後記

先週は、トルコ出張ということで、3/20に予約配信で発行しようとしたところ、操作を間違えて、3/17出発前に送ってしまいました。

せっかく初めて予約をやろうと思ったのに、残念でした...

トルコの方は、今回は国際会議ということで仕事の方もあったのですが、ジェトロの方にトルコの経済状況や産業なども聞き、歴史から経済まで見て聞いて、とっても意義のある旅行でした。

ビザンチン帝国やオスマントルコの栄華など、とても歴史のある国なのですが、現在の印象は、貧しい国なんだなという気がします。
所得格差が世界2番目というほど、貧富の差があるのですが、最も裕福なイスタンブールでさえ、崩れそうな建物が並んでいる状態です。
トルコは東西に広いですから、アジア側の東の方などは相当貧しいのでしょうね。

ボスポラス海峡をはさんで、ヨーロッパ大陸とアジア大陸にまたがっている国、というのも面白いですね。
ボスポラス海峡から黒海の近くまでクルーズしたのですが、ちょっと黒海は不気味ですね。。。何でも相当荒れて危険な海のようですね。
だからBlack Seaか、と納得しました。

まあ、話せばいろいろあるのですが、とりあえず、今日はこの辺で。

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