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実践!事業承継・自社株対策

会社規模を大きくするには【実践!事業承継・自社株対策】第126号

会社規模を大きくするには【実践!事業承継・自社株対策】第126号

2022.11.17

Q 当社は、社長の私と専務の息子、+2人の従業員で不動産業を行っている会社です。
長年やってきたことで純資産額が多く、株式評価額も高くなっています。

会社規模を大きくすると評価額は下がるとのことですが、あまり従業員は増やしたくはありません。
この場合、どのような方法が考えられるでしょうか?
ちなみに、売上は約年1.5億円です。

A 株式評価上、御社の現在の会社規模は、中会社の小という区分になります。

この場合は、類似業種比準価額を6割、純資産価額を4割取って、株式評価額を算定することになります。

会社規模を大きくすると、類似業種比準価額を採用する割合が増えていきます。

類似業種比準価額は、純資産価額に比べると評価額が低くなることが多いため、会社規模が大きくなれば、株価が下がる、ということになります。

会社規模は、何で判定するかというと、総資産価額、従業員数および年取引金額(年間売上)の3つで判定します。

判定の仕方は、少し複雑になりますので、御社に当てはめて簡潔にお話します。

御社の従業員数は2人となり(役付き役員は含みません)、5人以下の一番下の水準である小会社規模となります。
この場合は、総資産価額判定は、採用しないことになります。

あとは年間売上との比較です。年間売上は1.5億円とのことで、下から2番目の水準である、中会社の小という区分になります。

従業員数基準と、年間売上基準のいずれか高い方の判定を採用することになるため、御社は中会社の小ということになります。

これをランクアップしていくためには、御社は従業員数を増やすつもりはない、とのことですので、売上を上げていくしかない、ということになります。

ちなみに、中会社の中にランクアップするためには、売上を年2億円以上にする必要があります。
中会社の中になると、類似業種比準価額を75%とることができます。

さらに、中会社の大にランクアップするためには、売上を年4億円以上にする必要があります。
この場合は、類似業種比準価額を90%とれることになります。

さらに一番上の大会社になるためには、売上を年15億円以上にする必要があります。こうなると、類似業種比準価額100%で評価することができます。

ただ、売上が一気に15億円に上がりますので、ハードルは高いですね。

御社は不動産業とのことで、不動産の売買等がからめば、一気に売上が上がる可能性もあります。

まずは、すぐ上の2億円以上を目指し、さらに4億円以上にすることができれば、9割類似業種比準価額がとれますので、株式評価額はずい分下がるのではないでしょうか?

なお、もちろん不動産の購入等により純資産価額を下げていくことも可能ですが、今回は会社規模に焦点を当てて回答させていただきました。

《担当:税理士 北岡 修一》

編集後記

小規模で不動産業をやっている場合などは、事業承継税制を使えないことも多く、株式承継には頭を悩ませることが多いですね。
この場合は、株式評価のしくみなどをよく研究して何ができるのか、是非、考えてみて欲しいと思います。

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