賞与引当金の戻入れ【実践!社長の財務】第869号

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賞与の時期ですね。

今回の賞与は、新型コロナウイルスの影響で、出したくても出せない会社も多いのではないか、と思います。

とは言え、社員の方も賞与をあてにして、家庭の資金計画を立てている人もいるでしょう。

それを考えると、経営者としては本当に苦しいところかと思います。

とは言え、会社が倒産するのではないか、という位の打撃を受けてしまっている会社は、背に腹は代えられまません。

そのような場合は、社員も当然わかっているでしょうから、経営者はその状況をつまびらかに話して、社員の協力を得るしかないでしょう。

その上でどうしても苦しい社員には言ってもらい、個別に話をする、対応を一緒に考えることです。

ここは、社員との日頃の信頼関係がものをいってくるのではないかと思います。

賞与については、皆様の会社でも賞与引当金を積んでいるのではないかと思います。

年2回、賞与を支給する会社が多いですが、その各回の賞与の支給対象期間に、賞与の見積額を月割して、毎月賞与引当金を計上します。

7月の賞与は、前年の12月から今年の5月までの6か月間を対象にして、支給している会社が多いのではないでしょうか?

毎月賞与の引当を、費用計上することにより、賞与支給時に一気に費用が計上されることがなくなり、毎月の損益も正しく見ることができます。

また、賞与を引当てることにより、負債に賞与引当金が計上され、支払うべき賞与の額も毎月確認していくことができます。

今回、コロナの影響で賞与を一部カットせざるを得なくなった場合は、5月末の賞与引当金残高の一部を使わないことになります。

たとえば、賞与引当金残高が1,000万円あった場合、今回の賞与を1/2支給にするとします。

その場合には、賞与引当金が500万円余ることになります。

この余った、すなわち支給しなかった500万円は、賞与引当金戻入れとして、利益になります。

毎月賞与引当金繰入れとして、費用にしてきた分の一部が戻ってくるということです。

もちろん、お金が入ってくる利益ではありませんが、損益計算書上の損益は、その分、改善されることになります。

賞与引当金を積んでおくことにより、費用が平準化されるだけでなく、イザという時には、利益改善にもなるということです。

是非、この苦しい時期を、社員と心を合わせて乗り切って欲しいですね。

編集後記

家国民1人当たり10万円の特別定額給付金、皆様のところには入金になっていますか?
先日の報道によると、全国ではようやく50%を超えたようですが、さいたま市や名古屋市、千葉市、品川区などでは、まだ、10%未満しか支給されていないとのこと。
全国最多の支給数の横浜市が12.1%(いずれも6/17前後の状況)だそうです。
5月から始まったこの給付金ですが、ここまで遅くなると賞与の補填分の給付金のようですね...。

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