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無借金経営はB/S左側の見直しから【実践!社長の財務】第806号

無借金経営はB/S左側の見直しから【実践!社長の財務】第806号

2019.04.15

無借金経営、あるいは、できるだけ借入金を減らしていきたいと考えている経営者は多いと思います。

そのためには、いかに利益を増やして返済原資を作り、借り増すことなく、コツコツと返済していくことを考え実行するでしょう。

もちろん、それもやらなければいけないのですが、それと同時にあるいは、まず最初に貸借対照表(B/S)の左側を見直してみることが重要です。

B/Sの右側に借入金が多いということは、バランスするのですから、左側の資産にも何か多いものがあるはずです。

(まれに、右下純資産のマイナス補填のために借入金が多い場合もありますが)

左側で多くなる3大資産は、売掛金、在庫、有形固定資産です。この3つのどれかが異常に多いため、借入金が膨らんでいるのではないでしょうか?

したがって、借入金を減らすには、これらの資産を減らすことです。特に売掛金は、これを減らす(回収する)ことにより現金が入ってきます。

その現金で借入金を直に返していけますから、借入金を急速に減らすことができます。

ただ、一時的に減らしてもダメですね。継続して減らしていくこと、すなわち、回収条件・回収サイトを変えていくことが必要です。

在庫を減らすことができれば、売上に先行して出ていくお金を止めることができます。その分、手元現金が増えていくことになります。

その資金で借入金を返済してくことができます。

ただし、こちらも一時的なものではなく、常時在庫の少ない状態で事業ができる、そのような状態を作っていく必要があります。

有形固定資産については、既にお金が出ていってしまったものですので、簡単には減らすことができないかも知れません。

できるだけ今の資産を使いこなして、高い利益をあげていくよう活用することが大事ですね。

借入金を減らすためには、まずは資産を見直し、現金化できるものはないか、今後いかに少ない資産でいかに事業をやっていけるか、など、B/Sをじっくり見ながら、考えてみてください。

編集後記

週末、石垣島とその近辺の離島旅行に行ってきました。短い時間ではありましたが、のんびりゆっくりした時間の流れを感じることが、久しぶりにできた感じですね。

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