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実践!社長の財務

賞与引当金【実践!社長の財務】第714号

賞与引当金【実践!社長の財務】第714号

2017.07.10

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

7月3日に今年の路線価が発表されました。東京は結構上がっていますね。

今年は株式評価の方法も改正になっていますので、路線価の発表を受け、会社の所有不動産の評価をした上で、自社株評価を是非、やり直してみてください。

結構、変動があるかも知れません。

ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします。

賞与引当金

夏の賞与の時期ですね。

早い会社では、6月に支給しているところもありますが、中小企業の多くは7月初旬から中旬に出しているところが多いようです。

皆様の会社では、賞与引当金をしっかり積んでいるでしょうか?

多くの会社は年2回、夏冬に賞与を出していますが、賞与引当金を積んでいないと、支給月に大きな経費がドーン、ドーンと出てその月は、赤字になってしまうこともあります。

その他の月は、利益は出るのですが、潜在的には既に発生している賞与分を経費にしていないので、利益が多くなっています。

その利益を見て、今月は結構儲かったな...などと思っていると、とんでもない勘違いをしてしまいますね。

賞与があることは頭の片隅にあっても、実際の月次の数字を見ると、経営者はついその数字で判断してしまいがちになります。

これはちょっと怖いことです。実際にはそれ程儲かっていないのに、儲かっていると思ってしまう。

その感覚が、経費の使い方だったり、経営判断に知らず知らず影響してしまうとしたら、会社は方向性を間違えてしまうでしょう。

賞与があることくらい、頭でわかっていると思っていても、月次の数字は、無意識に頭に残っているものです。

何かを判断する時に、いちいち数か月先の賞与のことなど思い出さないのではないでしょうか?

その意味で、毎月賞与引当金を計上するのは、私は非常に重要だと思います。

半年先の賞与の金額を想定し、その1/6の金額を毎月引き当てて、経費に算入すると共に、負債として引当金を増やしていくのです。

できれば、年1回の昇給の時期や経営計画を立てる時に、給与と共に、賞与の概算額も計算し、月当たりの金額を出すことです。

その計画に基づいて、毎月賞与引当金を計上していくのです。
途中で人員が増えた時などは、賞与引当金の額もその分増額していきます。

あるいは当初から、いつ人員を増やすかも計画してあらかじめ増額時期、金額なども決めておくことです。

慎重な会社では、賞与分の積み立てを、通常の預金とは別にしている会社もありますね。

そこまですれば万全なのでしょうが、なかなか賞与分だけ積んでおく余裕がない会社も多いです。

そこまでしなくても、賞与引当金の残高を見ることによって、支給月にどのように資金繰りをするか、予定を立てておくことが大事ですね。

賞与引当金を計上していない会社は、是非、独自のやり方で構いませんので、引当金を積んでいくことをお奨めします。

編集後記

娘ネタですけども、熊本支援のチャリティーコンサートを去年に引続きやるのですが、満員御礼になりました。本当にありがたいことです。
今年もまた、九州は大雨土砂災害で今大変なことになっており、本当に災害は常に起こるし、災害支援も終わりがないものだなと痛感します...。。

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