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実践!社長の財務

強い会社の指標=自己資本比率【実践!社長の財務】第664号

強い会社の指標=自己資本比率【実践!社長の財務】第664号

2016.07.25

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

本日は時間がなく、早速本文に行かせていただきます。

ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします。 

強い会社の指標=自己資本比率

このメルマガでは、上記のサブタイトルにもありますように、強い会社を作ろう、というテーマで書いてきました。

その指標となるのが、自己資本比率です。

自己資本比率は、次の計算式で求められます。
           
自己資本比率 = 自己資本 ÷ 総資本

なぜ、自己資本比率が強い会社の指標なのかと言えば、この数値を高めることによって、つぶれにく会社になるからです。

強い会社の定義はいろいろあるのでしょうが、やはり、何と言っても未来永劫、継続していくことのできる会社、ちょっとやそっとではつぶれない会社が、強い会社ではないでしょうか?

なぜ、この指標を高めるとつぶれにくくなるか、もう皆様は十分わかっているかと思います。

それは、自己資本は返さなくてよいお金だからです。

総資本の中には、他人資本(負債の部)と自己資本(純資産の部)があります。

他人資本は、いずれは返さなければいけませんが、自己資本は返さなくてもよい、調達源泉です。

したがって、この返さなくていい自己資本が、総資本の中に占める割合がどんどん増えてくれば、資金繰りは非常に楽になってくるのです。

自己資本比率は、総資本の中で半分以上、すなわち50%以上になれば、非常に資金繰りは楽になってくるはずです。

さらに自己資本比率を高くする効果は、将来の不測の事態に備える、ということです。

リーマンショックのような不況が来たり、技術革新などで自社の商品が急に売れなくなってしまったり、将来は何が起こるかわかりません。

そんな時に自己資本が厚ければ、耐えていくことができます。
いわゆる不況抵抗力が強い、ということですね。

また、守りだけではなく、自己資本比率が高ければ、千載一遇のチャンスに打って出ることができます。

自己資本比率が高ければ、チャレンジして万が一失敗したとしても、ここまでの損なら大丈夫と、思い切ってチャレンジすることができます。

このように、将来のピンチでもチャンスでも対応できるようにしていくことが、自己資本比率を高めていく目的です。

そのためには、何といっても利益を上げていくことです。
利益率を高めていくことです。

そして、税引き後利益をしっかり上げていくことが大事ですね。

ヘタな節税ばかりしていると、自己資本比率は高まりませんので、結局は企業は成長発展しません。

このような考えで経営していけるかどうかが、零細企業から中小企業へ、そして中堅企業へ発展していけるベースになるのではないでしょうか?

編集後記

今日は久しぶりの人間ドック。朝から何も食べず、ほとんど水も飲まず行かなければなりません。ということで、今日はいつもよりも早く一気に書いてしまいました。では、そろそろ行かなければ...。

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