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実践!社長の財務

キャッシュフロー計算書の推移表を作る【実践!社長の財務】第639号

キャッシュフロー計算書の推移表を作る【実践!社長の財務】第639号

2016.02.01

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

2月になりました。今年はオリンピックの年、うるう年なんですね。
1日得したような気になります。
その分、売り上げ目標の達成も容易になる?(笑)
 
今月も頑張っていきましょう

ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします。 
 

キャッシュフロー計算書の推移表を作る

経営者は、毎月の売上や損益などの業績は気にしているでしょうが、さらに気になるのは現預金残だと思います。

売上はどんどん増えているのに、現預金があまりない、支払いの時になるとどうしてもギリギリになる、なんてことはよくあります。

勢いのある会社、成長している企業であればこそ、資金は足りなくなってくるものです。

これだけ売っているのに、儲かっているはずなのに、何でお金がないのか、疑問に思う社長も多いのではないでしょうか?

このメルマガでも、現預金は最低でも、売上の1か月分、できれば売上の1.5~2か月分は持っていて欲しい、と言っています。

簡単なようで、これがなかなか難しいのです。

何でお金がないのか、利益が出ているのにお金が増えないのか、を見るには、キャッシュフロー計算書を作るといいと思います。

実務的にこれからの資金繰りを考えるには、資金繰り表がよいでしょうが、過去の状況・傾向を見るには、特に経営者にとってはキャッシュフロー計算書が向いています。

キャッシュフロー計算書がどんなものかわからなければ、検索すればたくさん出てきます。

キャッシュフロー計算書では、キャッシュフロー=資金の動きを、営業活動によるもの、投資活動によるもの、財務活動によるものの3つに分けて、表示します。

営業活動は、本業のための活動です。成長している会社は、売上も増えていきますが、それ以上に、仕入れや経費の資金、在庫のための資金、売掛金が増えて未回収のお金も増えていくということになります。

だから営業活動によるキャッシュフローは、マイナスになったりするのです。

さらには、投資活動によるキャッシュフロー。これは主に設備投資ですね。事業を伸ばそうとすれば、この設備投資も欠かせないものです。

設備投資をしても、一気に経費にはなりませんから、利益は出ていても、それ以上にお金は出て行っている、ということになっています。

これらの資金を調達してくるのが、財務活動によるキャッシュフローです。主として銀行借入ですね。

もちろん、返済も財務活動です。

伸びている会社ほど、営業活動によるキャッシュフローは少なく、投資活動によるキャッシュフローはマイナスで、財務活動によるキャッシュフローでまかなっていく、という構図になります。

自分の会社がどんな傾向にあるのか、これは月次でキャッシュフロー計算書を作り、その推移表を作って見ていくといいですね。

この3つのキャッシュフローの結果、期首にあった現預金が、なぜ今月末にはこれだけしかないのかが、よくわかります。

是非、作ってみてください。その上で常に現預金残高が、売上の1か月分くらいはあるのか、気にしておいてください。

編集後記

昨日は新宿シティハーフマラソンのスタートを見てきました。
マラソンには絶好の天候でしたね。とは言えかなり寒かったので足の裏がかなり凍えました。でも、スタート前の選手の熱気で何だか私も走りたくなりましたが、恐らく最低の2kmでも持たないでしょうね...(笑)。

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