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実践!社長の財務

赤字は必ずリカバリーする!!【実践!社長の財務】第380号

赤字は必ずリカバリーする!!【実践!社長の財務】第380号

2011.02.14

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

平成23年度税制改正案の法案が、国会に提出されましたが、この法案を見ていると、ちょっとガッカリしたことが書いてあります。
 
それは、雇用促進税制についてです。この税制は、企業が社員を雇うと、1人に付き最高20万円の法人税を控除してくれるとい う税制です。

その条件に、その期および前期に離職者がいないこと、というのが書かれています。。。
2年間離職者が1人もいない、という会社、そんなにないのではないでしょうか?

条文ではないので、詳しい条件はわかりませんが、これではこの税制使えないのでは?と思ってしまいます。

もう少し詳しいことが知りたいですが、ちょっとガッカリですね。

ということで、本日も「実践!社長の財務」行ってみましょう!

赤字は必ずリカバリーする!

経営者たる者、会社を赤字にしないように最大限の努力をすべきですが、どうしても赤字になってしまうことはあり得ます。

期末までにやれることはすべてやったが、それでも赤字というのであれば、それはもう潔く赤字にするしかありません。

そこで、変な操作をして黒字にすることは、絶対にやってはいけないことです。

いわゆる粉飾決算ですね。これは厳密に言えば会社法違反になるわけです。

それ以上に、粉飾決算をすると、後々に響いていくからです。
一旦粉飾決算をすると、次の期もそれをせざるを得なくなることが多いです。嘘を隠すために嘘をつくような、嘘の上塗り状態になってしまうんですね。

さらには、数字は操作をしてもいいもの、という土壌が会社にできてしまいます。社員は知らないだろうと思っても、社長のやることは、社内には伝わっていってしまうものです。

それが、仕事のいろいろな面に出てくることも、怖いことです。
 
とにかく、経営者は正直に経営していことが大事ですね。

赤字になるのであれば、思い切って赤字を出し切ってしまうことです。一部だけ赤字にして、一部の不良資産は残しておく、なんてことをやると、また来期苦労します。それを引きずって、ダラダラといつまでも浮上しない会社が多いこと...

赤字の時は赤字にする。落とすモノはすべて落とす。そして、経営者は社員に頭を下げ、この危機を皆で乗り切ろう、と結束を促す。

そして翌期は、バランスシートはスッキリ、皆の心は心機一転!目指すはV字回復です!

財務上も、精神的にもスッキリしていれば、V字回復できる可能性は高くなってくるのです。

繰り越した欠損金は、何としてでも税務上の繰越期間の内に解消することが大事です。

現在は、7年間繰り越すことができます。

平成23年度の税制改正案では、これが9年間になる予定です。

これだけ期間があれば、必ず解消できるはずです。
 
この期間で解消しないことには、今度は、税金を払いながら欠損を埋めていかなければなりません。倍以上の時間がかかってしまうでしょうね。

ちなみに今回の9年間への延長は、平成20年4月以降終了事業年度分に遡って、適用することができます。

ありがたいことですが、なぜ、遡って適用してくれるのでしょうか?

そう、平成20年9月にはリーマンショックがありましたもんね...。それを救ってくれるってことです。
 
政府もいいこと考えてくれますが、果たして税制改正は、国会で可決されるのでしょうか?かなり不透明な状況ではありますね...。
 

編集後記

3連休いかがでしたか?私はセミナーに、原稿執筆に...。
雪も降ってしまいましたから、遊びに行かなくて良かったかな?

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