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実践!社長の財務

苦しくても税金を払っていくと...【実践!社長の財務】第367号

苦しくても税金を払っていくと...【実践!社長の財務】第367号

2010.11.15

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

今週からは、何か新しいテーマでやっていきたいというお話を先週しました。

いろいろ考えたのですが、このメルマガのテーマである、財務、会計アプローチで、「強い会社・儲かる会社」を作る、ということに関する具体例をあげていってはどうかと、考えるに至りました。

具体例の範囲としては、私が今まで直接・間接に関わってきた会社、

あるいは、新聞、雑誌、その他媒体に紹介されて、これは!と思ったような会社、が対象になるかと思います。

いい例はもちろん、こんなことはしてはいけない、というような、悪い例も取り上げていきたいと思います。

もちろん、守秘義務がありますから、そのままオープンにするわけにはいかない場合もあります。

その点は注意して、肝がうまく伝わるようにアレンジしたり、匿名にしたりして書いていきますので、ご了解ください。

お客様で読んでいただいている方も多いので、「これは、ウチのことだ!」と思ったら、是非、ご連絡くださいね。

当たりかどうか、お知らせしますので。(笑)

ということで、本日も、実践!社長の財務いってみましょう!

苦しくても税金を払っていくと...

栄えある最初の具体例は、私が開業した当時からの顧問先です。
第1号のお客様です。何と、もう27年も経っています。

その最初の顧問先が、今でも数ある顧問先の中で、最も財務内容がいいのです! 私も本当に幸せ者だと思いますね。

この会社で、一番印象に残っているのは、関与し始めた頃のことです。

予想していた以上の何倍もの利益が上がり、税金を計算すると何と5億円くらいの税金になりました。

当時は、役員5人の他は、社員2名、その他は契約社員や協力会社を活用していました。

ですから、この利益は1人当りからするとものすごい利益でした。

税金対策をどうしようかと、いろいろ相談や提案をしましたが、
当時の社長は、

「北岡さんが、きっちり計算してくれたんだったらそれでいい。何とか税金は払っていくよ。」

売掛金や仕掛品も多いので、決して資金的には楽ではありません。

役員の1人が言った言葉が、とても印象に残っています。

それは、

「俺たちだって、5億円のお金なんか見たこともないよ。せめて、この会議テーブルに5億円の現ナマ乗っけてさあ、よ~く見てから、税務署に来てもらって、持っていってもらおうよ!」

まさか、そんなことはしませんでしたが、思った以上の利益が出て、身を切られる思いで、税金を払ったのをよく覚えています。

それからというもの、経営が軌道に乗って、毎年毎年、結構な利益が出ます。

それを、変な節税策などは一切せず、また、借金もせずに一生懸命税金を払ってきました。

不動産や有価証券など、営業以外の投資なども一切せずに、「持たない経営」を方針として、本業一筋にやってきました。

その結果が、現在です。

何と自己資本比率90%以上、現金性資産は100億以上あります。磐石の財務体質になりました。

私が良く言う「税金を払わなければ、内部留保が貯まらない」

というのは、正にこの会社が原点になっているです。

編集後記

第1回の具体例いかがでしたでしょうか。書きなれない書き方をしたので、ずい分時間がかかってしまいました。
でも、これからどんな会社を取り上げようか、楽しみです。皆様も、是非、楽しみにしてください。

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