総資産にも注目してみよう【実践!社長の財務】第720号

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皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

先週はお盆休み、夏休み週という感じでしたが、そろそろ8月も終わりに近づいてきました。
 
今週は、少しずつビジネス・モードを高めていく週かも?
頑張っていきましょう!

ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします。 
 

総資産にも注目してみよう

自社の総資産は、いくらあるかご存知ですか?

普段あまり意識していないかと思いますが、まずは何も見ずに想像で、いくらあるか考えてみてください。

その上で、決算書なり、月次のB/Sで、総資産の額を確認してみてください。

もちろん、総資産はB/Sの一番下の数字、資産の合計額あるいは負債・純資産の合計額、左側でも右側でも同じ数字になっています。

いかがでしょうか?

思ったよりも金額が大きかった、という方が多いのではないでしょうか?

この総資産は、御社が事業で使っている資産の総額です。
これだけの資産を運用して、事業を行っているわけです。

その資産を取得するために、どこからお金を調達してきたかが、右側の負債および純資産ですね。

当社はこれだけの資産を運用して、事業を行っているのだ。

では、それでどれだけの利益を出せているんだろう? と、次は考えて欲しいですね。

たとえば、5億円の総資産があって、経常利益はいくらか?
2,500万円であれば5%、5,000万円であれば10%出せていることになります。

言ってみれば、利回りですね。
会社が総資産を事業に使うことによって、どれだけの利回りを生み出しているか、ということになります。

よく言われるROAがこれです。総資産利益率です。

では、総資産に対して、どれだけ利益を上げればよいのか?

もちろん、業種・業態、経営環境、会社の事情によるのでしょうが、一般的に言えば10%は欲しいな、というところです。

投資という観点でみれば、金融商品や、不動産投資も、参考になります。
ただし、会社は商品ではなく、そこで人が働いているわけですから、これらの商品などよりは高い利回りを得て当然だと思います。

だからこそ、最低10%は必要なのでは?と思います。

この率が低ければ、B/Sの中身を見直した方がいいですね。

B/Sに載っているけれども使われていない資産、評価だけは高いけど、実際には価値のない資産、デッドストック、長期に渡り回収できない債権...

そのようなものがあると、総資産は膨らんでいるにもかかわらず事業に貢献していない、ということになります。

ただ1つ例外があるとすると、現預金・投資有価証券です。

中小企業の場合は特に、毎年利益を上げ、しっかり内部留保してくると、現預金や投資有価証券が増えて、ROAが下がってしまうということが、よくあります。

これは決して悪い状態ではなく、会社としては財務体質が強く健全な状態ではあります。

ただし、あまり蓄積することにこだわってしまうと、チャンスの時にその資金を使う発想が、出てこない・・・保守的になり過ぎてしまうことがありますね。

そこだけは、是非、注意して欲しいと思いますが...。

編集後記

先週末は神戸に出張に行っていました。東京は雨ばかりでしたが、神戸は暑くていい天気。久々の夏らしさを感じてきましたが、ほとんどはホテル内に籠って、研修や会議の連続。まあ、外に行っても暑くて、すぐに戻って来てしまうのでしょうが。

今週こそ、東京にも夏らしさが戻ってきてくれるといいですね。

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