膨張でない成長を目指す【実践!社長の財務】第674号

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皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

10月に入りました。今年もあと3か月!

年度の締めと、年の締め、2つの締めがあることで、会社や個人のいろいろな目標の達成をチェックすることができる、という気がしますね。是非、これを有効に活用したいものです。

でも、12月決算の会社は1つになってしまいますが(笑)。

ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします。 

膨張でない成長を目指す

企業の成長指標は、いろいろあるでしょうが、財務諸表的にはP/Lで言えば売上高、B/Sで言えば総資本(総資産)です。

売上高や総資本が増えている、ということは企業が大きくなっていることであり、勢いがあるということです。

ただし、注意しなければいけないのは、成長しているのか、あるいは、ただ膨張しているだけなのか、ということです。

図体は大きくなってきているけれども、中身がついてきていない、実力が伴っていないというのであれば、単に膨張しているだけなのかも知れません。

体で言えば、体重は増えているけれども、脂肪ばかりで、筋肉がついてきていない、という状態でしょう。

膨張しているだけであれば、いずれどこかでしわ寄せがくることになるでしょう。その時はかなり厳しい状況が予想されます。

その意味で見ておいて欲しいのは、売上高の増加率と、総資本の増加率の関係です。

売上高の増加率よりも、総資本の増加率が極端に多いようであれば、膨張しているだけの可能性があります。

もっとも、売上高と総資本は、総資本の増加が先行する可能性が多いとも言えます。

まずは資金調達をして、設備投資をした後、結果として売上高が増えてくる、そのような循環になることが多いからです。

したがって、総資本の増加率が多かったとしても、数年間の比較をして、売上高の増加率が追いついてきているのであれば、これは問題ないと思います。

むしろ、順調に成長しているということですね。

もう1つ見ておいて欲しいのは、利益率の推移です。特に経常利益率です。

総資本が増え、売上高が増えてはいるけれども、利益率が落ちてきているとしたら、やはりこれも会社の体質が肥満体質になってきているかも知れません。

利益率を保ちながら、あるいは上げながら成長していかないと、大きくなればなるほど、苦しくなってきます。

  
会社が大きくなるのは、いいことですが、膨張でない成長でなければ、必ずどこかでひずみが来てしまいます。

上記のような指標に注意しながら、大きくなって欲しいですね。

編集後記

週末は仕事で熊本に行ってきました。私の行ったところは、それほど地震の被害は大きくないところでしたが、それでも瓦が落ちたままになっていたり、壁がところどころ壊れていたり、震災の傷跡が残っています。街も何となく元気がないような気がしましたが...。最後、熊本城に行く時間がなくなってしまったのが残念でしたね。早期の復興を願っています。

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