年度の資金計画を概観する【実践!社長の財務】第456号

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おはようございます。
税理士の北岡修一です。

連日の猛暑、すごいですね。
土日は自宅にいましたが、3階で日当たりが良すぎるため冷房を入れないと、ものすごい温度に上がっていきます。

熱中症も多いので、皆様気を付けてくださいね。
 
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!

年度の資金計画を概観する

皆様の会社では、年度始めの時に、利益計画や年度予算などを立てていると思います。

今期どのくらい売り上げて、どのくらい利益を出すのか、ということです。

しかし、その後の資金計画を立てている会社は、意外と少ないように思います。

 
会社は利益さえ出ればよい、ということだけではダメです。

資金も十分に回っていなければなりません。

そこで、利益計画を作った後には、必ず資金計画も作ることをお奨めします。

簡単なものでもいいです。

まずは、資金計画を概観してみましょう。

今期の資金は回るのか、借入などで資金調達するのはどのくらい必要なのか、ということを把握するのです。

資金の源泉は利益です。

ですから利益からスタートして、計算していきます。

計画年度の必要な資金調達額は、次のように概算します。

すべて計画の数字です。

<新年度資金計画>

1.税引後利益   xxx,xxx

2.減価償却費  + x,xxx

3.設備投資   △ x,xxx

4.借入金返済  △ x,xxx
─────────────
5.差引調達前当期収支 xxx
   
6.現預金残高調整額 ±xxx
─────────────
7.差引必要調達額(借入金等)x,xxx
   

上記は、わかりますでしょうか?

あくまで、必要な資金調達額の概算計算です。

税引後利益に、支出の伴っていない減価償却費を加算し、

損益計算書に出てこない支出である 設備投資や借入金返済を
 
減算します。

その結果の5.差引調達前当期収支は、当期に資金調達(借入れ)を一切しない場合の、当期の資金収支です。

ここで、プラスになっていれば、あえて資金調達をする必要はないかも知れません。

しかし、設備投資もしながら、借入金も返済しながらプラスにしていくのは、至難の業です。

したがって、それに対する手当として、資金調達(借入れ)が必要になってきます。

ただし、期首にも現預金がありますので、そこから充当できるのであれば、借入れは少なくてすみます。
 
逆に現預金の残高が少なく、もう少し増やしておきたい場合には、借入れを多めにする必要があります。

その調整を、6.で行なっています。
 
その結果が、資金調達の必要額になるのですね。

計画性もなく場当たり的に借入をするのではなく、年間の計画に基づいて、今期はいくら資金が必要なのか、

それを概観しながら、資金調達をやっていくことが大事ですね。
 
このようにやっていけば、借入金を少しずつ減らしていくこともやりやすくなり、無借金経営にも近づいていくことができると思います。

編集後記

こう暑いと仕事の集中力もなくなっていきそうですが、思わず言い訳にしてしまいそうですね(笑)。でも、やはり夏で、心なしか電車もすいているようで、ノンビリしてしまう雰囲気になります。今日明日で7月も最後。夏休み前、やり忘れたことがないようにしていきましょう。

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