会計理念経営を分解する → 会計+理念+経営
私どもは、冒頭のように「会計理念経営」を追求しています。 これは分解すれば 会計+理念+経営 になり、会計にも経営にも理念が必要、ということであり、かつ、理念が経営と会計を結び付けている、ということでもあります。
私は、そのような考え方でこの四半世紀、会計に携わってきました。会計は単なる処理ではない、会計は経営者が理念を持って経営を行った結果を、正しく映しだすものである、この考え方をベースに仕事をしてきました。
経営と会計をつなげているものが、その会社が、社長が持つ理念です。 社長の持つ理念が、会計に表れていないとしたら、社長が真剣に経営をやっていないのか、真剣に会計を行っていないのか、どちらかです。
それほど、理念を通じて、経営と会計は一体のものだと思います。 そう考えると会計は、いい加減にできないですね。経営と会計は一体、ではそれをどうやって実行していくか、です。
まず、最も大事なのは、「正直にやる」ということですね。言ってみれば秘訣はこれしかないのでは、と思いますが、この正直がなかなかできていないのも事実です。 すなわち、経営で起こったことを正しく、ありのままに会計に落とす、投影するということです。一切の操作を入れないことです。
中小企業の経営者は、「会計は操作を入れるもの」と思っているのではないでしょうか?現実の結果をいかに着飾って外部への報告として表すか、これに腐心している社長も大変多いですね。あらかじめ、○○比率は××%以上と決めたりして、そっちへ持っていく...そんなことをして、どうなるのでしょうか?
「会計は、一切の操作をしない」と決めてみては、どうでしょうか? どんな事態になっても、どんなつぶれそうで銀行から借入れができなくなりそうであっても、どんなに税金を払うことになっても・・・・・・会社の実態をありのままに表す、と決めてみてはどうでしょうか?
これは上場企業では、あたり前なんです。(たまに反する人がいますが、必ず失脚します) 要は覚悟の問題です。覚悟を決めたらできるはずです。
「一切の操作はしない。」と決めてしまったら、楽になります。 かつ、覚悟が決まって厳しくなります。おいそれと変な数字は出せませんので。実態で勝負です。マイナスになれば負けです。・・・でも、1回くらい負けたって、またいくらでも取り戻す、逆転勝ちすることはできるのです。
そういう理念を持って、経営に、会計に当たれば、私は絶対にいい会社になると思っています。これぞ、会計+理念+経営だと思っています。
東京メトロポリタン税理士法人
税理士 北岡 修一