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実践!社長の財務

社内売上・仕入を立てる【実践!社長の財務】第365号

社内売上・仕入を立てる【実践!社長の財務】第365号

2010.11.01

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

税制改正の話が毎日出ていますね。
ちょっとビックリしたのは、繰越欠損金の控除に制限を設けようというもの。

企業が欠損金を出すと、翌年度以降7年間は各年度の黒字から、その欠損金を控除することができますが、これを、黒字の半分までしか、控除できないようにしよう、というものです。

これは良くないと思いますね。
 
誰も好き好んで赤字を出しているわけではないでしょうから、赤字を出した時は、次期以降できるだけ早く立ち直るために、繰越控除というものは、あるのだと思います。

それを税金を払いながらでは、なかなか企業は立ち直れません。
できるだけ企業が早く立ち直り、きちんと税金が払える会社になってもらった方が、国にとっても余程いいと思うのですが...

目先の財源ばかり考えているから、こんな改悪案が出てくるんですね。
まだ、わかりませんが、是非、こういう改正案は没になって欲しいものです。 

ということで、本日も、実践!社長の財務いってみましょう!

社内売上・仕入を立てる

部門別損益を正しく出していくには、社内売上、社内仕入を立てなければいけないケースも多いと思います。

社外に売る本来の売上ではないので、決算書を作る財務会計では、まったく立てる必要がないため、処理が面倒なこともあり、あまりやられている会社は、多くないように思います。

ただし、各部門の採算管理をきちっと行ない、それぞれの部門が独立採算ができ、会社全体として高収益の会社にしていこう、というのであれば、

是非、この内部取引も会計処理して欲しいところです。

処理も、思ったほど大変なものではないと思います。

通常の売上とは区分して、社内売上、社内仕入などの科目を使って会計処理をします。

通常の売上・仕入と同様に、伝票発行して処理をしていれば自然にできるのではないでしょうか?

社内売上、社内仕入と科目が区分されていれば、基本的には同額になるでしょうから、外部公表の決算では、簡単に相殺処理できるようにしておけばよいでしょう。

問題は、社内売上・仕入の単価ですね。いくらに設定するかで部門間の葛藤があるかも知れません。

お互いに話し合った公正な価格であるべきですが、やはり外部から購入したらいくら? というのがベースにないといけません。

社内の妥協で決めるのではなく、外から買った場合の価格をベースに行なうことによって、各部門が切磋琢磨し、会社全体の収益性を上げていくことが大事ですね。

是非、社内売上、社内仕入を立てる必要があるかどうか、検討してみてはいかがでしょうか?

編集後記

昨日は、中2の娘のバイオリンの東京本選がありました。親の目から見ると、3位以内に入ったのでは?と思いましたが、そこまでは行きませんでしたが奨励賞。6位までに入り、全国大会に進むことができました。
まあ、昨日はそんなこともあり、日曜日なのに飲み過ぎました。

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