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実践!社長の財務

ガラス張り経営の原則【実践!社長の財務】第345号

ガラス張り経営の原則【実践!社長の財務】第345号

2010.06.14

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

菅新首相で、こども手当満額を断念という報道があります。
財政的には、無理して満額支給するよりもいいとは思いますが、来年から行なわれる扶養控除一部廃止との関係は、どうなるのか気になるところです。

扶養控除を一部廃止する代わりに、子ども手当があるのですから...

今日、その試算が新聞に出ていましたが、子ども手当が半額支給になった場合、年収1,500万円を超える世帯が、減収になるようです。

それ以下の世帯は、扶養控除が一部廃止になっても、子ども手当半額でも増収になります。であれば、いいのかなと思います。

ただ、配偶者控除も廃止という報道がありますが、これはちょっと反発を買いそうですね...。主婦を敵にするとこわい...(笑)

ということで、本日も、実践!社長の財務いってみましょう!

ガラス張り経営の原則

稲盛和夫の実学「実践的基本原則7か条」を、昨年末からずっと勉強してきましたが、いよいよ最後の原則になってきました。

7か条目は、ガラス張り経営の原則です。

これは稲盛氏の経営理念の根本にあるものが、最も端的に表された原則だと思います。

すなわち、「心をベースにした経営」です。

稲盛氏は、27歳で京セラを創業しましたが、大学を卒業してから技術者一筋で仕事をしてきたため、経営や経理などの知識や経験はまったく持ち合わせていませんでした。

どのようなものをベースに経営をしていけばいいのか、考えた結果、頼りになるのは、一緒に仕事をしていく仲間、従業員の心しかない、という結論に至ったとのこと。

人の心は、うつろいやすく、変わりやすいものではあるが、同時にこれほど強固なものもない。その強い心をベースにして経営をしていこう、と考えたといいます。

そのためには、経営者と従業員が強い信頼関係で結ばれていなければならず、特に数字に関しては「ガラス張り」でなければいけないということです。

それが、ガラス張り経営の原則です。

したがって、この原則はまったく難しいことは言っておりません。
 
「会社の置かれている状況を、包み隠さず社員に伝える。」

言ってみれば、これだけです。

いい情報、悪い情報、すべてを社内にオープンにしていかなければならない、ということです。

ただ、多くの中小企業では、なかなかこれが完全にできていないですね。数字を社員にまったく見せていない会社なども多いものです。部署ごとの売上げなどは、営業マンの仕事のためには必要でしょうから、その程度はオープンにしているのですが...

なぜ、ガラス張りにして、数字をオープンにできないか...
それは見せられない、見せると都合の悪いものがあるからですね。

その一番大きいものは、経営者の公私混同です。

大なり小なり経営者の公私混同があるから、見せられない、
見せると経営者の自由がきかなくなってしまう、そんなところに原因があることが多いものです。

中小企業の経営の問題の多くは、この公私混同からきているものです。

まずは、ここから直していかないと、ガラス張り経営はできないですね。

経営者によっては、大変な覚悟が必要ですが、いい会社、成長する会社、社員が幸せな会社にしていくためには、まず、ここから直していく必要があるのではないでしょうか?

編集後記

週末鎌倉に行ってきました。ものすごくいい天気過ぎて、暑かったですね!山に登ったり、降りたり、結構ボリュームのあるハイキングになってしまいました。でもその後のビールのうまかったこと!!
最高の気分でしたが、汗をかいた後のビールは痛風の敵なんですが...

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