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実践!社長の財務

採算向上の原則【実践!社長の財務】第337号

採算向上の原則【実践!社長の財務】第337号

2010.04.19

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

ようやく少し春らしくなってきましたが、朝はまだ寒いですね。

政治が混沌とし、新たな勢力ができてきたり、これから離合集散を繰返すのでしょうが、何かスッキリしたものがないように思います。

そんな中、税制調査会の有識者会議なども進んでいたようですが、どうも税制の方向性もはっきりしないようです。

やはりポイントになるのは、法人税の減税と消費税の増税なのかと思います。ここに行かない限りは、根本的な解決にはならないのではないでしょうか。

決めないでダラダラとする、というのが何か鳩山政権の特徴のような気がしますね...。

何事も口に出したのなら、早く決めて欲しいものです。

ということで、本日も、実践!社長の財務いってみましょう!

採算向上の原則

実学の7つの原則も、あと2つとなってきました。

採算向上の原則とは、企業会計は、企業の採算を支える役割を持っている、ということです。

会計の役割には、2つの側面があります。

1つには、企業の利害関係者に対して、企業の財政状態や経営成績を、正しく報告する、ということです。

いわゆる決算書、財務諸表を通じて、正しい企業の状態を伝える役割を会計は果たします。

この分野を、財務会計、といいます。

もう1つが、企業が健全に発展するための情報を、経営者に伝えるという役割があります。

経営の舵取りをしていくために、現在の状況を正しく伝え、

前年度に比べてどうなっているのか、計画はどのくらい達成できているのか、経営にとっての重要な指標はどうか、を、経営者、経営幹部にわかりやすく伝えていく必要があります。

このような会計の分野を、管理会計と言っています。

採算を支えていく分野は、正にこの管理会計の分野です。

数字によって、毎月、毎週、毎日の状況を、経営判断を誤らないように、正しく、わかりやすく伝えていかなければなりません。

財務会計は、各種の財務諸表に、決められたフォームがあります。

しかし、管理会計の分野には、決められたフォームなどないのです。各社が、自社の経営に最も適したフォーム、指標、会計処理の方法を考えていく必要があるのです。

経営の方針ややり方、もちろん業種なども違うので、管理会計のやり方も、当然、違ってくるのです。

ですから、管理会計については、経営者の考え方が直接反映され、内容からそのレベルから、相当違ってくるものです。

稲盛氏率いる京セラの管理会計が、あの有名な「アメーバ経営」です。

考え方はシンプルですが、非常に緻密に作られた管理会計システムです。
 
解説するのも、ちょっと難しいのですが、来週から何回かに分けて、書いていこうと思います。

自社の管理会計をいかに設計するか、これは企業の収益性を高めるためには、大変重要なことなのです。

編集後記

先週の奈良旅行辺りから、首の下から両肩肩甲骨まで全般が、張っているというか、凝っているというか、重い感じです。
手が挙がるから50肩ではないでしょうが(笑)、一体何なんだろう?という感じです。まあ、その内、知らない内に直っているのでは、と思うのですが...。

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