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経営の原点:売上を最大に、経費を最小に【実践!社長の財務】第318号

経営の原点:売上を最大に、経費を最小に【実践!社長の財務】第318号

2009.12.07

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

税制改正論議も大詰めを迎えていますが、先週もまたいろいろと、毎日なかなか決め切れない状況が報道されています。

一般の扶養控除がなくなることは、ほぼ決まったかと思ったら、23歳~69歳の成年扶養については、まだ論議がくすぶっています。

23歳以上の扶養は少ないかも知れませんが、この控除を受けている方々は、完全な増税になりますので、慎重論が出るのもやむを得ないと思います。

そもそも、扶養控除の廃止は、子ども手当の導入の影響から来ていますが、こうなると本当に「子ども手当」はいいのかどうか、そちらの方に疑問を感じてしまいます。

いずれにしても、今週末11日には決定されるはずですが、どうやら延びそうな気もしますね...

ということで、本日も、実践!社長の財務いってみましょう!

経営の原点:売上を最大に、経費を最小に

稲盛氏は、経理担当者からの、様々な段階の利益の増減について、難しい説明を受けながら、

「要は、売上を最大にして、経費は最小にすればいいんだな。
そうすれば、様々な種類の利益も、すべて問題なく増えるわけだ」

それに対し、経理担当者は、
「それはそうなんですけれど、簡単に言うことはできないんです」

その瞬間、稲盛氏は、これが経営の原点であることを理解したという。

本当に天才的だと思います。

経理担当者は、数字を扱う人間ですから、それは計算上当然であるけれど、そんな単純に経営などできるわけない、と思っているのです。

でも、稲盛氏はババーッと頭の中に閃いたんでしょうね。

何だそうすればいいんだ、そういうことで全社一丸でやっていけばいいんだ、と。

多分、その時に瞬時に行動レベルまで頭の中に浮かんで、これで行こう、と決めたんだと思います。(想像ですが)

天才的な経営者というのは、本当にシンプルに考えられるんだなと思います。

多くの経営者は、売上を増加させようとすると、当然経費も増えるものと思っているのでしょうが、

稲盛氏は、「売上を増やしていきながら、経費を増やすのではなく、経費は同じか、できれば減少させるべき」そういう経営が最も道理にかなっている、と気づいたのです。

たしかに、売上を増やしていきながら、経費を減らせば、絶対に利益は出ますし、利益率はどんどん高まります。

理想的です。でも、多くの会社はなかなかそれができませんね...

いや、できないというよりも、やろうとしていないのです。

多くの経営者も、先程の経理担当者と同じように、そんなことできるわけないと思っているでしょうから、そんな発想すらないと思います。

だからこそ、本当に利益の出る会社、利益率の高い会社にしようと思えば、まずは「そう思う」ことが大事です。

これについては、稲盛氏の著書に「まず思う」ことの大事さが何度も出てきます。

とは言え、売上を増やしながら経費を減らすというのは、生半可なことではないと、稲盛氏も認めています。

『だからこそ、知恵と創意工夫と努力が、必要になる。

利益とは、その結果生まれるものでしかない。』

この言葉を、重く受けとめたいと思います。
 

編集後記

今週はまた1週間、税制改正論議に注目したいと思います。
でも、忘年会&クリスマスパーティーに埋め尽くされて週でもあり、果たして週末まで持つかどうか...

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