「確定申告編2」 譲渡所得の計算方法【不動産・税金相談室】

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Q 昨年自宅を売却したため、今回の確定申告を行なう予定ですが、譲渡所得をどのように計算するのか教えて下さい。

A 譲渡所得の計算は、下記のとおり、不動産の売却収入から売却した資産の取得費(購入時の価格等)及び譲渡費用(諸経費等)を控除して求めます。

売却収入 - 取得費 - 譲渡費用 = 譲渡所得(損失)

<売却収入>
売却収入は、自宅などの不動産売却によって得られる収入金額です。

<取得費>
取得費は、過去に取得した際の購入価額と、その購入時に生じた諸経費との合計額から、償却費相当額を控除した金額となります。
この諸経費の中には、購入時の仲介手数料や印紙代、登記費用などが含まれます。

購入価額 + 購入時の諸経費 - 償却費相当額 = 取得費

古くから所有している不動産などは、当時の購入価額等が判らないケースもありますが、このような場合には、売却収入の5%を取得費として計算することができます。

また「償却費相当額」は、建物などの使用(時の経過)による価値の減少分を考慮して、取得価額から控除するものです。
簡単にいえば、老朽化による価値の減少分を計算するわけです。
そのため、土地のように使用による価値の減少がない資産については、償却費相当額の計算は必要ありません。

償却費相当額の計算方法に次のとおりとなりますのでご参考下さい。

建物等の取得価額 × 0.9 × 償却率 × 経過年数 = 償却費相当額

<譲渡費用>
譲渡費用とは、今回の売却に伴って発生する諸経費です。
仲介手数料や印紙代のほか、売却時に生じた測量費、建物の取壊し費用なども含まれます。

譲渡所得の計算にあたっては、これら「売却収入」「取得費」「譲渡費用」を適切に集計し、算定しなくてはなりません。
そのため、売買契約書や諸経費にかかる請求書・領収書を十分にご確認の上、お手続き頂ければと存じます。

※確定申告時には、売買契約書や諸経費の請求書・領収書などの写しを添付致しますので、まずはこれら書類の漏れがないかご確認下さい。

《税理士 八木航一》

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