2007/04/02(第178号)「減価償却を意識して経営をする」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2007/04/02(第178号)━━ ■■ ■□ 【実践!社長の財務】 ■□ 財務アプローチで儲かる会社を作る ■□ https://www.tm-tax.com/mm-k.htm 購読者数 5,662名 ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ おはようございます。 税理士の北岡修一です。 今日から4月です。 様々な法令の変更なども施行される時期ですね。 平成19年度税制改正法案も、3月23日に国会にて可決成立し、 4月1日より施行されています。 その他にも、健康保険や雇用保険の料率などが、変わります。 いろいろ注意、確認することが多い4月ですね。 ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ ■□ 減価償却を意識して経営をする ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●今日は、今年の税制改正の目玉でもある「減価償却費」について 話したいと思います。 と言うのも、この「減価償却費」ほど特殊な経費、面白い経費はない と、思うからです。 「減価償却費」については、おわかりの方が多いかと思いますが、 知らない方のために、簡単に説明します。 ●たとえば、100万円で機械を購入した場合、これは一時の経費で 落としていいのか、それとも経費ではなく、資産になるのか... という問題が生じます。 基本的には、自社で壊れるまで使うものであれば、経費でもいいよう に思います。 しかし、100万円の機械は、その期だけではなく、今後数年に渡って 使用して、会社に収益をもたらしてくれるものです。 そこで、その数年を耐用年数として、その期間で経費化していくこと が、合理的ではないか、ということになります。 これが「減価償却」という手続きになります。 たとえば、耐用年数を5年とすれば、 100万円 ÷ 5年 = 20万円 が、1年分の経費=減価償却費 になるわけです。(この計算方法を、定額法といいます。) ●減価償却費の何が特殊、面白いかというと、 お金が出る時期と、経費になる時期が異なる、ということからきます。 ★お金が出る時期=購入した時 には、経費になりません。 しかし、その後、 ★経費になる時期=償却をする時 には、お金は出ないのに、経費が 発生します。 ●経営の実務的に見ると、 ★購入する時は、多額のお金が出て、資金的に苦しいのに、経費にも ならないので、税金の追い討ちもあり、さらに資金的に大変。 ★償却する時は、経費になるけど、お金が出ないし、税金も減るので 資金繰りがとても楽になる。 というようなことになりますね。 もちろん、実際には、資産は1つではないので、購入と償却が入り混 じって、単純に上記のようにはなりませんが。 ●ここで大事なのは、「減価償却費」の特徴を、十分に理解して経営を するということです。次のようなことです。 ・資金と経費が一致しないものは、キャッシュフロー経営をする上で、 上記のように難しくなるので、できるだけ資産は買わない。 (賃借やリースを活用する) ・資産を買う場合は、できるだけ固定資産にならないようにする。 すなわち、経費で落ちる部分を多くするように工夫して購入する。 (資産を、明細で細かく分けて、費用化するなど) ・また、資産であって、できるだけ耐用年数が短くなるように工夫 する。 (資産の種類の選定に気をつかう。また、独自の耐用年数を算定 して税務署に申請するなど・・・) ・資産は、早期に償却することにより、キャッシュフローがよく なる。(上記説明のとおり) したがって、特別償却や、一括償却、少額減価償却資産などの 特例を使ったり、使わなくなった資産は早期処分、除却を行なう。 (税理士等に相談してください) ・資産を購入する時は、経費にならない。 償却する時は、経費になるがお金は出ない。 この特徴を考えると、償却している経費の範囲内で、資産を購入 すれば、 お金の支出=経費 となる。 したがって、キャッシュフロー経営=健全な経営 をするので あれば、毎期の償却費の額を、資産購入の限度額とするような 経営をしていけばよい。 ●というようなことが、減価償却を活かした経営になると思います。 その他、不動産業などは、土地・建物 などの購入は、できるだけ 償却できる部分が多いように買うことにより、資金を有効に回す ことなどもできます。 たかが「償却」ですが、これを意識して経営するか、しないかでは、 数年に渡って大きな差が出てくると思います。 そんな経営にとって大事な「減価償却」のセミナー、下記のように 今度やります。 主に今年の改正について。そして、上に書いた減価償却の特例なども まとめて説明します。 今回、特に無料! ですので、是非、ご参加ください。 ━━【無料セミナーのご案内】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 下記のとおり、セミナーを行ないますので、ご興味のある方、資産管理 で悩まれている方、是非、ご参加ください。 なお、今回はOBCさんとの共催となるため、無料にしました!(北岡) ────────────────────────────────── ★★★ 減価償却対応セミナー ★★★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ~ 平成19年税制改正、こんなに変わる償却制度! ~ 平成19年度税制改正の目玉である、減価償却制度の大幅変更!! 95%償却が100%償却となるとともに、250%定率法の導入、 定率法から一定時点での定額法への切替え、既存資産の5年間均等償却... など、償却計算は複雑化します。 改正内容を正しく把握するとともに、これからは「システムをいかに 活用するか」が重要になってきます。 そこで、OBCさんに協力をいただき、「償却奉行」の体験セミナーと 合わせて、下記セミナーを開催することになりました。 減価償却に関する制度(特別償却や少額資産なども)のおさらいも含めて やりますので、是非、皆様ご参加ください。 『第1部』 改正および減価償却制度全般 ◆講師: 税理士 北岡 修一 『第2部』 固定資産管理システム「償却奉行」体験セミナー ◆講師: OBCインストラクター ●日 時: 4月25日 (水) 15:00~17:00(受付14:30~) ●場 所: オービックビジネスコンサルタント(OBC)セミナールーム 新宿区西新宿6-8-1 住友不動産新宿オークタワー32F 丸の内線「西新宿」駅 徒歩3分 → http://www.obc.co.jp/corporate/jigyousho.html ●参加費: 無料 ※お申し込みは、こちらから → https://www.tm-tax.com/seminor1/topics.cgi ※お問い合わせは、こちらまで(担当:秋山) → info@tmcg.co.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■よろしかったら、このメルマガ、友人、お知り合いの方にご紹介ください。 下記2行コピーしてお使いください。 【お勧めメルマガ 「実践!社長の財務」】 ⇒ http://www.mag2.com/m/0000119970.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■当社&本メルマガのミッション ●『真の会計』を追求することにより、中小企業の成長・発展に貢献する ◆「会計を良くすると、会社が良くなる!」 ◆「数字を公開すると、会社が元氣になる!」 ◆「税金を払わないと、内部留保が貯まらない!」 ※これらのことを、中小企業社長に氣づいてもらい、より多くの中小企業 が、「強い会社」・「儲かる会社」・「継続する会社」になるために、 財務・会計を中心に誠心誠意支援していく。 ※是非、当社のHPもご覧ください。→ https://www.tm-tax.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆本メルマガへの意見、質問、感想、ご相談など→ kitaoka@tmcg.co.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【 発行 】東京メトロポリタン税理士法人 https://www.tm-tax.com/ 【 編集 】税理士 北岡修一 kitaoka@tmcg.co.jp 【 住所 】東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー4F 【 TEL 】03-3345-8991 【 FAX 】03-3345-8992 ────────────────────────────────── ※本メルマガの解除は、コチラから ⇒ https://www.tm-tax.com/mm-k.htm このメールマガジンは、『まぐまぐ』を利用して発行しています。 ( http://www.mag2.com/ ) ID 0000119970 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <編集後記> 今日は時間がなくなってしまいました。 週末嬉しかったのは、子供がバイオリンの全国大会で入賞したこと、 ザンネンだったのは、お花見に行けなかったこと...でした。
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