持続した強い思いが数字を良くしていく
会社の数字、すなわちB/S、P/Lの数値は、一朝一夕には良くならないものです。売上をいくらいくらにしたい、利益率を何%にしたい、ましてや自己資本比率を○%に引き上げたい、となれば目標達成には相当の時間がかかるものです。
しかし、会社の数字を良くし、財務比率や指標を向上させ、儲かる体質、強い筋肉質の会社にしていくためには、まずは、どのような会社にしたいかという目標数値を持つことが重要です。
もちろん、そのような目標数値を意識せずに、頑張って仕事をしていたら勝手にそのような数値になっていた、ということもあるでしょう。一人でやっている場合や小さい会社の場合には、そのようなことでもいいのかも知れません。しかし、ある程度の組織になり、皆の力を合わせて仕事をしていくような場合には、やはり目標数値や目指すべき姿を設定して、一致団結して仕事をしていかないと、なかなか理想の数字にはならないものです。そもそも目標数値を決めないことには、目指すべき姿が個々人によって違ってしまうでしょう。したがって、組織の場合には、皆のベクトルを合わせるためにも、必ず共通の目標数値が必要なのです。
目標の数値、規模、理想とする姿を掲げている企業は多いと思います。しかし、それが実際に達成されるのは...低い目標ならいざ知らず、大きな目標(たとえば上場できるくらいの規模の目標)を掲げても、実際に達成されるのは、おそらく相当低い%ではないかと思います。
なぜ、なかなか達成することができないのか?いろいろ原因はあるでしょうが、最も根本的な原因は、目標が達成されることを皆、信じていないからです。目標を設定した本人すなわち社長ですら、実は本当に目標が達成されるとは思っていないことが、多いのです。社長が本気で達成できると思っていなければ、目標は達成されるはずがありません。これが根本的な問題なのです。
ですから、会社の目指すべき数値を達成するには、まずは、社長が目標は必ず達成されることを強く信じることです。何の疑いも持たずに、単純に信じるところから始めなければなりません。そこに不安を持ってはいけません。達成できないのではないかという不安は、必ず社員に伝わるからです。そして、その強い思いをどんな時でも、持続して持ち続けることです。目標達成が無理ではないか、というような事象が起こっても、周りの環境が変わっても、たとえ病気になったとしても、その強い思いを持ち続けることですね。それができるかどうかが、目標達成の成否を決めるのです。会社の数字を変えていく、というのはそのくらい強い心が必要なのです。
さらに思うだけでは当然だめですね。具体的な行動を起こす、それが何かは強い思いを持って考えれば、自然と思い浮かんでくることでしょう。そのやるべきことを、ひた向きな誰にも負けない努力でやり遂げることです。やり続けることです。強い思いは、具体的な思考に、行動に結びついていくものです。強い思いと誰にも負けない努力、この2つさえあれば、会社の目標も、会社の数字も、必ず改善・達成されるはずです。達成できなければ、まだまだ思いと努力が足りないのです。
数字というのも、思いから作られるということを、私も仕事の経験上、いろいろと見てきました。数字は電卓をたたけば出てくるものではないのですね。数字も思いから出てくるのだということを、是非、ご理解いただければと思います。
東京メトロポリタン税理士法人
代表社員/税理士 北岡 修一










