お金にまつわった時に本当の理念が出てくる・・・
いくら口先で立派なことを言っていても、すばらしい理念を掲げていても、それがお金にまつわった時に本当の理念が表れます。いわゆる「本性」というのが出てくるんですね。怖いことです・・・
たとえば税金のこと、これは本当に本性が出ます。
「税金を払わないと内部留保は貯まらないですよ。」「いい会社にならないですよ。」
と普段から私が言っていますので、お客様も「そうですよね。わかっています。もちろん税金はちゃんと払います。」と返してくれます。期中は・・・
ところが決算になって、実際に税金を払うとなると、渋る人がいるんですね。あらかじめ数ヶ月前から予想額を言っているにもかかわらず、「わかるけど、もう少し何とかならないの。先生もわかっているように、最近の景気の状況やうちの状況を見てくれれば、今そんなに払うのは無理ですよ・・・」ということで、何とか減らしたい、ということになるんですね。まあ、そんな人は、それ程多くはありませんが。業績が悪くて減らせるならまだいいですが、今は悪くても1年通してみれば利益が出ている、それをムリヤリ減らすことは真っ当なやり方では、できないとわかっていても、そういう人は減らしたいの一点ばりです。
その他にも、一部を申告したくない、見なかったことにしてくれとか、大変な紳士で社会的地位もある人なのですが、そんなこと言うんですね。
正直心の中で、普段言っていることは何なの? 立派なことを言っているけれど、そんなことを言う人だったんだ、とガッカリしてしまいます。
税金だけではありません。「お客様の役に立つ、喜んでもらうことが、うちの商売の基本です。」ということを言っていながら、仕入先からバックをもらうことに血眼になっていたりする。あるいは、お客様にはとっても応対がいいのに、お客様が帰ったあとは「あの客渋いから、あんまりつきあったってしょうがないよなあ。うっとおしいんだよな。」みたいなこと言って、こっちはビックリすることがあります。
会社は利益を上げなくてはいけないけど、金、金で走ってしまう人がすごく多いような気がします。この人は契約ができるかできないか、どのくらいのものを買ってくれるか、利益は取れるかどうか、そういうことばっかりを先に考えていることはありませんか?誰でも多少はあるかも知れません。でもその思いが半分以上になってしまったら・・・
御社の理念は、決してそういうことを掲げてはいないはずです。「当社の理念は、お客はどうでもいいですが、お金を儲けることです。」なんて理念を掲げている会社はないですよね。そんな会社であれば、皆様も絶対取引しないはずです。
でも、現実は、そのような行動、考えをしてしまっていることが多いのです。
だから、結果として、あまりうまくいっていないんです。売上も伸びないし、そんなに利益も出ていない・・・それは、理念どおり行動していないから、理念を本気で思っていないからではないでしょうか?
本当に、理念は現実のお金にまつわるときに、本性が出てしまうのです。
利益よりも、本当にそのお客様に喜んでもらいたいと思い、そのように尽くしていると、結果として利益が残っていた、ということになるはずです。そう信じて、理念に忠実に、思いを貫いて欲しいですね。
そのような純粋な経営が最後は、いい会社を作っていくはずです。
是非、自分の理念を心底信じるようにしていって欲しいと思います。
東京メトロポリタン税理士法人
代表社員/税理士 北岡 修一

