会計事務所の責任【実践!社長の財務】第753号

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皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

4月だというのに朝は何だかとても寒いような気がします。

でも、日中はずい分気温も上がっていくようですね。

4月も第2週に入り、いよいよこれから3月決算作業が佳境に入ってきます。3月の個人申告が終わって、ホッとするのも束の間で、これからは法人申告の集中期間に突入です!

ということで、本日も「実践!社長の財務」をよろしくお願いいたします。

会計事務所の責任

先日、ある雑誌を読んでいて、急成長している会社の社長の話で、次のようなことが書いてありました。

やってきたことの成果が出て、ものすごく利益が出てきた時に決算の報告で、税理士の方が次のように言ったそうです。

「すみません、こんなに税金払わせて。もう少し早く気づいていろいろ方策を講じていれば、もっと利益を減らせて税金を少なくできたのですが...」

まるで、利益を出したのが良くなかったかのように言われて、社長としてはものすごく違和感を感じたそうです。

確かに税金を払うのは楽ではないですが、ようやく成果が出て利益も出せて喜んでいるのに、それを共有できないとは...

価値観が違うなと思ったそうです。

その後、価値観を共有できる税理士に変えたとのこと。

これは我々会計事務所業界には、よくある話です。

税金をいかに減らすかが、税理士の腕前・役割だと思っている人も多いように思います。

利益が出そうになるとすぐ対策を、いろいろ考えたり、持ってきたり。

それで喜ぶ経営者も非常に多い、というのも事実ではありますが。

税金をできるだけ減らす、ということは決してよくないことではありません。

むしろ払わなくてよい税金は、払ってはいけません。
所得拡大促進税制などの税額控除や、特別償却できる資産などは、しっかり適用して、その分は内部留保する、ことはやっていくのは当然です。

そうではない、必要もない出費をして税金を減らすようなこと。
・・・・・・・・・・
どうせ税金を払うなら、何かに使ってしまった方がいい、というような考えがよくないのです。

これを会計事務所が助長しているようでは、いけないですね。
むしろ社長がそのようなことをしようとするのを、止めないといけません。

税金は、会社が成長発展するための「経費」です。

この「経費」を、適切に支払っていけば、内部留保の厚い、財務体質の良い、すばらしい会社に成長発展していきます。

ちょっとしたことでは、グラついたりはしないし、チャンスと見れば、自己資金で思い切って投資のできるチャレンジブルな会社になっていくことができるのです。

いつまでも、決算のたびに税金対策ばかりしている会社には、決して到達できない世界にいくことができます。

ただし、これには多少の時間(数期間)がかかりますので、なかなか社長にわかってもらうのが難しいのです。

会計事務所は、そこを粘り強く話し、社長を会社をそのような方向に導いてあげる責任があるのでは、ないでしょうか?

上記の雑誌のような話を読んでいて、非常に残念に思いました。

編集後記

春になって野球にサッカーにゴルフに水泳に、スポーツ真っ盛りですね。本当にいろいろと見ていると楽しいものです。スポーツは勝敗がその都度ハッキリするので、また感動が大きいのでしょうね。ビジネスはそう簡単に勝敗がわからないところが、これはこれでまたいいのですが。今週も頑張っていきましょう!

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