複式簿記でないと安心できない【実践!社長の財務】第710号

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計算

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

先週は自社株対策セミナー、またある会社の営業社員向けに相続税対策と、それを営業に活かすためのポイントなどのセミナーを行いました。

2年前の相続税の増税から、不動産投資や節税商品等への関心なども高まり、世の中もずい分そちらの方に引っ張られている感じもします。

ただ、対策面だけにとらわれてはいけないですね。何がしたいのか、何が本当に大事なのかを考えて、対策はそれに沿った方向にしていかないと本末転倒だなと、思いますね。

ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします。

複式簿記でないと安心できない

会社の決算は、当然、会計ソフト入れて集計された損益計算書、貸借対照表に基づいて行っている会社がほとんどでしょう。

それをやるのが、自社の経理か、会計事務所かという違いはあっても、手書きやエクセルなどで集計して決算を行っている会社はあまりないと思います。

ただ、月次は、会計ソフトの数字が出てくるのが遅いので、エクセルなどで集計した数字を基に、営業会議や経営会議をやっている会社も、また、多いものです。

前月の数字はできるだけ早く集計した上で、会議をしないと次の月への目標設定や計画を立てるのに支障をきたすからです。

ところがエクセルなどでの業績集計は、どうしても単式簿記的になってしまい、いまいち信用のおけない部分があります。

その後、会計ソフトによる月次の数字が出ると、案の定、両者の数字が合わないことが多いです。

ある会社の社長は、業績はそこそこいいのですが、何かいつも不安を抱えながら経営しているんだよな、みたいなことをこぼします。

私はその原因の1つとして、複式簿記で業績を集計していないからじゃないか、と思っています。

その会社は、やはりエクセルで作った部門別まで計算できる細かい業績表で月次を管理しています。

会計ソフトは会計事務所に頼んでいますが(うちではありません(笑))、数か月遅れで、しかもほとんど現金主義に近い会計処理によって作っています。

したがって、会計ソフトから出す数字にはほとんど意味がなく、当然、エクセルの業績表とも合ってはいません。

年1回の決算申告をするために会計ソフトに入力しているに過ぎず、途中で出す試算表は単なる預金残高合わせのためくらいのものです。

エクセルの業績表だけでは、怖いものです。特に部門別などまで計算できるような、細かい計算が組み込まれていると、不安は高まりますね。

ちょっとしたことで計算式がずれてしまいます。行挿入などで計算式の範囲指定がずれることは、皆様も経験したことがあるかと思います。

したがって、知らず知らずに間違った数字を見ているかもしれません。
それに基づいて経営判断をしたり、皆の目標を立てて達成した達成していない、などやっていても違っているかも知れないのです...。恐ろしいことですね!

そのようなことが、社長も無意識のうちに感じて、業績がよくても不安になっているのではないかと思います。

複式簿記は、必ず業績の裏付けがわかります。常に左右対称の取引処理をしているので、間違っていればどこかに矛盾が出てくるのです。

月次であっても、いかに会計ソフトを活用して、すばやく正しい業績集計をできるしくみを作るか、それが重要なのです。

昨今は銀行データや売上データ、経費精算など様々なソフトと連動して会計ソフトをフル活用する方法が、たくさん出てきています。

そのようなことを試行錯誤していけば、会計ソフトでの集計もものすごく速くなります。

ゲーテが「複式簿記は人類最高の発明」と小説の中で登場人物に言わせています。

まさに、この最高の発明をフル活用して、しっかりとした安心できる経営をして欲しいですね。

編集後記

昨日は59年ぶり、母校立教大学野球部が全日本で優勝し、日本一になりました!
その日本一の瞬間を、OB長嶋茂雄氏も来ていた神宮球場で見届けてきました。ちょうど私が生まれた年に優勝して以来なんですね。

試合もすばらしい試合で、その後の仲間との祝勝会も盛り上がりました!(ちょっと飲み過ぎましたが(笑))。

今夜は、池袋西口から立教大学までパレードです。
もちろん、見に行きます!

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