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実践!社長の財務

事業投資をするには、収益もしっかり上げること【実践!社長の財務】第623号

事業投資をするには、収益もしっかり上げること【実践!社長の財務】第623号

2015.10.12

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

今日は体育の日ということでお休みで、ちょっと配信が遅くなりました。

ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします。 

事業投資をするには、収益もしっかり上げること

私ども税理士法人は、会社の経営や会計、税務などを支援する傍ら、個人の税務や相続関連の仕事も行っております。

相続財産が多額にある方などを見ていて思うのは、財産があるのに、非常に慎ましやかに、あまりお金を使わないで生活している人が多いということです。

これだけあるのだから、もっと使って人生を楽しめばよいのにと、思うこともよくあります。

でも、だからこそ、お金が貯まったとも言えますね。

なぜ、財産があるのにお金を使わないのか?残りの人生を考えても毎年○○百万円使っても、全然大丈夫、と簡単に計算できるのに、使わないのです。

その理由の1つは、フローの収入があまりないから、ということがあると思います。

フローの収入がないと、使えば今の財産がただ減っていくだけ、ということになります。

やはり人は、使えばその分減っていくだけで、増える見込みはまったくない、となるとお金は使えない、のではないでしょうか?

そのような気がします。
減っていくだけの状況は、いくらお金があっても恐怖なのかも知れません。

これは、会社でも同じことが言えるのではないでしょうか?
 
最近、建設業の決算書などをネットでいろいろ探してみてみたのですが、決算書を公開しているのは、なぜか古くて財務内容のいい会社が多かったですね。

60期とか、70期とか経った会社です。よく見てみるとバランスシートは自己資本比率も高くて、非常に良いのですが、損益計算書ではあまり利益が出ていません。

戦後や高度成長期に、ガップリ稼いで、その後はあまり冒険することなく、保守的な経営をしているのでしょうか?
そんな風に想像してしまいます。

資産はタップリ持っているけれども、最近の実入りは少ない。
財産をたくさん持って、亡くなってしまう個人の方に似ているような気がしますね。

やはり会社は資産を蓄えているだけでは、ダメです。
個人と違って、ずっと継続していくのが企業なのですから。

やはりここぞという時には、打って出る、投資をしていく必要があります。収益を上げ、利益を上げていかなければ、いずれはジリ貧になっていきます。

個人とは違って、市場や競争相手があるわけですから、成長をストップさせてはいけません。

投資をする、思い切って使うときは使うためにも、フローの収入、利益がきちんとあることが大事です。

ここは人間の心理ですから、個人も企業経営者も同じです。
やはりフローの収入がしっかりしていないと、投資はしづらいものです。

成長を続けていくためには、フローと投資がうまくバランスしていることが大事なのだと思いますね。

編集後記

昨日の日曜日は、住宅フェアで「争続にならない相続対策」のセミナーを行いました。その中で紹介しましたが、2017年度を目指して「遺言控除」という相続税の改正案が検討されています。遺言をすれば、相続税が安くなる!ということです。

これはなかなかいいと思いますね。遺言が増えれば相続争いは少なくなりますし、何よりも子供が親を大事にするのでは?(笑)
どのくらいになるのか、まだわかりませんが、改正の行方に注目です。

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