月次決算の活用法【実践!社長の財務】第608号

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皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

ギリシャの問題がどうなるか、ちょっと注目ですね。
急に国民投票をやるなど、動きが読めないので、本当にどうなるかわかりません。一国の問題ではなくEUの問題であり、世界にも大きな影響を及ぼすので、目が離せませんね...。

ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします。

月次決算の活用法

先週は、月次決算を5日以内に出す、という話をしました。

もちろん、出すだけでは意味がありません。
活用しなければ、意味がありませんね。

月次決算を活用するためには、月次決算において次のようなものを出すことが必要です。

業種や規模、会社の個々の事情により違うでしょうが、私どもでは、次のようなものを出すようにしています。

1.会社全体のP/L、B/S、C/F
2.関連会社含めた連結のP/L
3.上記の月次損益推移表
4.前期実績対比表(全体および部門別)
5.計画実績対比表(全体および部門別)
6.その他、科目の明細表など

やはりまずは、会社全体の状況を把握する必要があります。

損益の状況、財産の状況、キャッシュフローの状況など、全体を把握します。

前月および今期今までの推移や傾向、異常なものはないか、など
全体としてどういう状況で、うまく行っているのか、大きな問題はないか、などを大きくとらえて把握しておく必要があるでしょう。

その意味で、損益については、今期の月次の推移などもよく見て、おかしな傾向がないか、突出しているところはないか、などを見ていきます。大きな傾向や異常な数値などが見られたら、その原因などを探っていくことになります。

さらに、今期の数字と前年同月の数字、前期の推移と今期の推移の比較をしてみることです。

1年前と比べてどこがどう変わっているのか、なぜそう変わっているのか、それは意図してきたものか、社会の動きや業界変化やライバルの影響によるものか、など、様々な気づきが出てくるはずです。

業界平均などと比べるよりも、自社の過去の数字と比べた方が、より役に立つ情報が得られると思います。

 
そして、より重要なのは計画対比です。これは会社全体もそうですが、部門別にやることが大事です。

計画というのは、今期これだけやろうと決めて、それに向かって動いてきているわけですから、それと結果がどうだったのか、と振り返ることは必須です。

計画は人が立てて、人が動くわけですから、この部門別というのは、人の単位になっていないといけません。5人なら5人の部門で、立てた計画と実績がどうだったのか、ということを検証していきます。

その結果、なぜその実績だったのか、計画と比べて何が違ったのか、それを受けて次月以降はどうしていったらよいのか、などを考えていく材料にしていきます。

ここに、月次決算をやって活用していくための最も重要な意義があります。部門別、チーム別に活用して次の行動に反映させていくことが肝要なのです。

そのような月次決算体制を、是非作りあげて欲しいですね。

編集後記

先日ベルギーでお世話になった方が、週末来日し、いろいろご案内したり、接待したりしました。冒頭のギリシャの問題などは、ヨーロッパの文化の発祥の地でもあるギリシャを助けないといけない、というような考えなども聞かせてもらい、また日本人とは観点の違った見方で、大変興味深かったですね。

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