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実践!社長の財務

経審で会社を鍛える【実践!社長の財務】第594号

経審で会社を鍛える【実践!社長の財務】第594号

2015.03.23

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

いよいよ年度末という状況になってきましたね。多くの会社が3月決算だと思いますし、仕事の方も予算を執行するだとか、追い込みの会社も多いのではないかと思います。

是非、ラストスパート、がんばっていきましょう!
 

ということで、本日も「実践!社長の財務」行ってみたいと思います。

経審で会社を鍛える

建設業では、公共工事の入札に参加しようとする場合には、経営事項審査を受けなければいけません。

この経営事項審査を、略して「経審」と言っています。

経審は、企業規模から財務の健全性などの経営状況、技術力、さらには法令順守から研究開発の状況など、企業を総合的に評価するものです。

評価結果は点数で表わされるとともに、各指標なども含めて公表されているのです。

未上場の会社であっても、上場会社のようなものです。

弊社にもこのような建設業の顧問先は数社ありますが、本当にこれで鍛えられていますね。
 

経審を出す会社は、この評価を高めるために、あらゆる努力をします。重要な売上の源である入札に、ものすごく影響してくるからです。

しっかり仕事を取らなければ、社員の給料も払えなくなってしまいますからね、それはもう必死です。

でも、この評価を高めるためにやることは、真に会社を良くしていくことにつながっていっているのです。

行政は時にはやっかいなこともありますが、こと経審については、これは「会社強化プログラム」としてすばらしい機能を発揮しているんじゃないかと思いますね。

経審の歴史は、昭和25年に実施された「工事施工能力審査」から始まっているとのことですから、65年にも渡って審査内容が吟味されてきたものです。

したがって、その審査項目および審査方法、評点の付け方には、積み重ねたノウハウがつまっていると思います。

何しろこの評価によって、国の大事な公共工事の行く先が決まるわけですから。

たとえば、経営状況分析では、次のような8つの指標が取り上げられています。

<負債抵抗力>
 1.純支払利息比率
 2.負債回転期間

<収益性・効率性>
 3.総資本売上総利益率
 4.売上高経常利益率

<財務健全性>
 5.自己資本対固定資産比率
 6.自己資本比率

<絶対的力量>
 7.営業キャッシュフロー
 8.利益剰余金

の8つです。

これらが65年のノウハウの積み重ねによる、経営状況を判断するための重要な指標、ということなのです。

今日は長くなりましたので、来週以降、上記指標についてみていきますので、是非、会社を強くするための参考にしていただければと思います。

編集後記

今週、来週の土日はセミナー三昧です。ずい分前に予定を組んでしまったのですが、いざこの時期になると他の予定もいろいろ入ってきて、本当ツライ状況になってきました(笑)。先の予定を入れるのは、本当に何があるかわかりませんが、勇気を持って入れないと、なかなかできることではないですね…。

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