ゆるやかな増収増益【実践!社長の財務】第545号

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皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

4月も半ばに差し掛かってきましたが、3月決算の会社、決算の佳境期に入っているのではないでしょうか?

3月決算は、比較的大きな会社が多いので、決算発表の関係などもあり、本当に決算が早くなっています。

弊社の顧問先でも、この時期決算が重なっていますので、今週あたりがヤマですね。

それにしても、会計事務所の立場からすると、皆3月決算というのは何とかならないものか、と思うところですが...。

ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします!

ゆるやかな増収増益

先週は、増収増益や増収減益など、4つのパターンについてお話しました。

増収増益で思い出されるのは、伊那食品工業さんですね。

ご存知の方も多いかと思いますが、伊那食品工業さんは、寒天製品の専門メーカーです。

私も一度、会社訪問したことがあります。

伊那食品工業さんは、1958年の創業以来、2005年までの48年間、ほぼ「増収増益」を続けていました。

その伊那食品工業の経営を象徴するのが、「年輪経営」です。

樹木が成長するに際して、1年1年、着実に年輪を重ねていくように、会社も毎年毎年、少しずつ成長していくような経営をすることが大事、だということです。

同社の塚越会長の言葉でいうと、

『木の年輪の幅は、若い木ほど大きく育ちます。年数を経てくると、幅自体は小さくなります。それが自然です。

会社もそうあるのが自然だと思います。会社も若いうちは、成長の度合いが大きいものです。

年数を経てくると成長の割合は下がってきますが、幹(会社)自体が大きくなっているので、成長の絶対量は増えているのです。』

ということです。わかりやすいですね。

ですから、前年を少しでも上回るような、少しずつの増収増益を続けていくことが、会社にとって良い、ということですね。

だから、年輪経営の最大の敵は「急成長」ということになります。

経営者としては、できるだけ早く目標を達成したい、急激に伸びていきたい、と思う人が多いでしょう。

でも、それは大変危険なことでもあるのです。
急成長したが、組織が、人が、追いついていけず破綻したという会社も多いのです。

また、塚越会長の言葉を引用します。

『木は無理に成長しようとはしません。年輪は幅の広いところほど弱いものです。逆に、狭い部分は堅くて強いものです。

こうしたところにも、見習うべき点があります。

実は、年輪経営にとって、最大の敵は「急成長」なのです。経営者にとって、この急成長ほど警戒しなければならないことはありません。』

同社の増収増益が止まってしまったのは、実は、寒天ブームに乗って、急成長してしまった時期があったからです。

塚越会長は、わかってはいたが、社員がどうしてもお客様のニーズに答えたい、ということから、急成長にあえて乗ったのです。

案の定、ブームが終わった後に反動がきました。

塚越会長は、実際に体験することにより、急成長の危険性を社内に知らしめたのではないかな、と思います。

ゆるやかな増収増益、でも、常に増収増益をしていく、これは口で言うほど簡単ではないのでは? と思いますね。

編集後記

昨日は毎月1回発行しているニュースレターの原稿に没頭していました。もう10年以上も続けているのですが、なぜか今月は筆(キーボード?)が進まず、うんうん唸って書いていた感じです。乗らない時は、文章書くのは結構つらいものですね。

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