損益分岐点を把握しておく【実践!社長の財務】第527号

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おはようございます。
税理士の北岡修一です。

税制改正論議も盛んになってきています。法人税の減税は先送りになりそうですね。まだまだ、国際的には高いので、ここでもう少し下げるといいとは思うのですが...。

また、逆に所得税は上げていきそうな感じです。金持ちいじめみたいなところがありますが、給与所得控除などは確かに国際比較すると多過ぎるのかも知れませんが。

でも、事業所得などとの不公平感は残っているので、これを払拭することも同時にやっていかないといけないと思います。

ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
 

損益分岐点を把握しておく

仕事をしていく上において、損益分岐点を把握しておくことは大変大事なことです。

損益分岐点とは、損益がちょうどゼロになる売上高や販売数量などです。

「うちは、毎月○○万円売上れば、トントンなんだよ」とか、

「黒字にするには、最低1日××個売らなくちゃいけない」

というのが、損益分岐点ですね。

これを押さえておくのは、ビジネスの鉄則です。

いくら売ったら良いのか、何個売ったら良いのかが、わからなければ、仕事そのものが組立られないからです。

しかも、損益分岐点は、最低目標ですから、絶対に超えなければならない一点です。

何せ、そこに到達しなければ、赤字になるわけで、それが長く続けば、事業が継続できない、重要な一点なのです。

このような損益分岐点を、明確に把握しているでしょうか?

会社全体では、月売上いくらが、損益分岐点か?

自分の部署・店では、月売上いくらが、損益分岐点か?

この商品の損益分岐点は、何個以上売る必要があるのか?

毎日、お客様には何人以上来てもらわなければいけないのか?

など、それぞれの単位で、損益分岐点を把握しておく必要があります。

これを、社長だけでなく、部門長、店長、営業、販売員に至るまで、把握しておかなければいけません。

それぞれの人が、ビジネスの主役なのですから。

損益分岐点の計算は、感覚的にわかるとは思います。

ただ、その基本になる利益の計算式は、次のとおりです。

利益=売上高×粗利益率(あらり)-固定費
           

固定費とは、売上がゼロでもかかる経費です。

人件費とか、家賃とか、リース料など、基本的には売上がまったく上がらなくても、かかりますよね。これが固定費です。

まずは、この固定費がいくらなのかを、把握することが重要です。

固定費は、絶対にかかってしまう経費なので、毎月何とかこれだけは、クリアしないといけない、ということになります。

それを、賄うのが、商品の販売益ですね(仕入販売業の場合)。

それは、商品の売上高から、その商品の仕入原価を差し引くことによって、計算されます。

いわゆる「粗利益」というやつですね。この粗利益は、大体、売上の何%ということで、計算できます。

 
利益は、以上のように計算されます。

この利益の計算式から、損益分岐点は逆算することができます。

すなわち、損益がゼロになるのは、毎月の固定費と同じ額の
粗利益が上がった場合に、損益はゼロになるのです。

粗利益-固定費=0 すなわち、

粗利益=固定費 ということです。

そして、粗利益の計算は、

売上高×粗利益率=粗利益  となります。

上記の計算結果の粗利益と、固定費が同じになればいいのですから、

売上高×粗利益率=粗利益=固定費

固定費÷粗利益率=売上高(損益分岐点の)

ということになります。

実際の数字を入れて、やってみてください。

要は、毎月の固定費分の、粗利益を出すには、いくらの売上が必要か、ということですね。

毎月かかっている固定費を、粗利益率で割る、それだけで損益分岐点は求められるのです。

非常に簡単な計算ですので、あらゆる商品や部門の損益分岐点の計算に使ってみてください。

また、その計算された売上高を、商品の販売単価で割れば、何個売らなければならない、という数字も簡単に出てきますね。

そこから、必要なお客様の数も出てきます。

このような損益分岐点を、社員全員が把握して仕事をしていればお店や会社の業績は、確実に違ってくるはずです。

編集後記

寒くなってきましたね。さすがに12月は。だんだん起きるのがつらくなってくる感じです。

今年も残り3週間余りとなってきましたね。本当に早いものだと思います。今年何としても区切りをつけておきたいこと、というものは誰しもあるのではないでしょうか?是非、やり切るべく、残りの日程に入れていってしまいましょう。今すぐにでも!

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