運転資金と設備資金【実践!社長の財務】第457号

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おはようございます。
税理士の北岡修一です。

8月も2週目に入り、私どもの業界では税理士試験も終わり、就職活動の時期です。

税理士試験まで、とにかく試験に集中し、それが終わってホッと一息ついたら、今度は就職活動になるのです。

私ども税理士法人や会計事務所も、そこを狙って優秀な人材を採用しようとします。
弊社もネットで採用活動をしています。試験前からいろいろ狙いをつけ、試験前後にラブコール(メール)を送るのです。

今年は、すごく多いような気がしますね。
今週は、面接ラッシュです。

ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!

運転資金と設備資金

事業を立ち上げ、それを成長発展させていくには、どうしてもある程度のお金が、必要になってきます。

運転資金や設備資金がまったくかからないのであれば、それ程多くのお金をかけなくてもできるので、そのような業種の場合は、自己資金でやっていけるでしょう。

ただ、やはり運転資金や設備資金がかかるような業種であると、自己資金だけではまかない切れないことが多いですね。

ちなみに運転資金とは、どういうことかわかりますか?

単なる経営をしていくための資金、運営資金ではありませんよ。

運転資金とは、次の計算式で求められる資金です。

運転資金 = 売掛債権残高+在庫残高-買掛債務残高

売上は、売れてもすぐ現金になるわけではありません。
売掛金や手形として残り、数カ月たってからようやく現金になるのです。

また、日々商売をしていくためには、在庫を持っておく必要があります。そのための資金もいります。

商売をしていくための、これらの必要資金をまかなうために買掛金債務があります。

要は、売上の入金が後になるので、仕入の支払いの方も、できるだけ遅らせるわけです。

手形を切って、数カ月後に払ったりもしますが、これも買掛債務です。

これで、できるだけ資金調達をする(帳尻を合わせる)わけですね。

外注費や経費の締め支払い(未払金)なども、買掛債務と同様です。

それでも足りないお金が、運転資金というわけです。

ですから運転資金と何気なく言っているかも知れませんが、

実は明確に計算できるのです。

通常の商売(経営)をやっていくために、どうしても必要な資金(種銭)なわけですね。

これが足りないから、銀行からお金を借りることになります。

これが運転資金の借入です。

是非、御社の運転資金を計算してみてください。
それ以上に、短期借入金を借りているというのは、運転資金以外のところにお金が回っている、ということになりますね。

あまりいいことではありません。

設備資金の方は、わかりますね。

工場を建てたり、機械や車両を購入したりするための資金です。
いわゆる設備投資のための資金です。

これらは長期かつ多額の投資になりますから、資本金や長期借入金で資金を調達することになります。

この長期の資金調達を、間違っても短期借入金でやってはいけません。

回収に時間がかかる投資ですから、借入金の返済スピードが早いと、間違いなく資金が苦しくなってくるからです。

運転資金は、短期借入金で、

設備資金は、資本金および長期借入金で

まかなっていくのが原則です。

これらを時間をかけてでも、いかに自己資金でやっていくことができるか、それが会社を強くしていく秘訣です。

それについては、次回以降お話していきます。
 

編集後記

ひと時(と言っても2週間!)の独身生活が終わり、妻と娘がザルツブルグから帰ってきたかと思うと、来週からは北海道です。今度はそっちでもバイオリンのサマースクールがあるようです。
とは言え、今度は置いてかれないように、私も休みを兼ねてくっついて行こうと思いますが...(笑)。

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