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実践!社長の財務

ROAから見る御社のタイプは?【実践!社長の財務】第414号

ROAから見る御社のタイプは?【実践!社長の財務】第414号

2011.10.10

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

いよいよ10月に入りました。何か急に肌寒くなってきましたね。クールビズも終わりの会社も多いでしょうから、暑さが去って良かったです。
 
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!

ROAから見る御社のタイプは?

ROA(総資本利益率)の続きです。ROAは、次の算式で求められましたね。
         
ROA=  経常利益/総資本(総資産)
       
このROAを上げていくには、どうしたらいいかを考えるために、これを次のように分解してみます。

ROA= 経常利益/売上高 × 売上高/総資産
            
分母分子に、それぞれ売上高を掛けて、分解したものです。

2つの分数は、何を表しているでしょうか?

そうですね。左が経常利益率、右が総資産回転率です。

経常利益率は、売上に対する経常利益の率、いかに高い利益率を上げられるか、ということですね。

では、右の総資産回転率の意味は、わかりますか?

たとえば、総資産1億円に対して、年間売上が2億円だとしたら、総資産回転率は、2回転ということになりますね。

持てる総資産を、いかに活用して売上を上げることができたか、総資産の活用度合いを表しているのですね。

この2つ、経常利益率と、総資産回転率を掛け合わせた指標が、ROAということになります。

すなわち、ROAを上げるには、

損益計算書において、高い利益率を上げ、

かつ、

貸借対照表の総資産を、フルに活用して何度も回転させる、

そういう経営が求められるのです。

利益率の追求と、資産をムダなく使い切る、ということです。

損益計算書と、貸借対照表の双方にからんで経営を良くしていく指標であり、

言ってみれば、会社の総合力を計る指標と言ってもいいのではないでしょうか?

その意味で、このROAを指標として経営するのは、とても意義があると思います。

来週以降、さらにこのROAを深堀していきたいと思います。

編集後記

週末は那須の方に、1泊してきました。広~い露天風呂につかり、朝もゆっくり帰ってきて、久しぶりにのんびりした感じですね。まあ、帰ってきてから貯まった原稿書きが大変でしたが...。今年もあと3か月を切りました。頑張っていきましょう!

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