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実践!社長の財務

1日月次決算をやる方法【実践!社長の財務】第400号

1日月次決算をやる方法【実践!社長の財務】第400号

2011.07.04

税理士の北岡修一です。

先週も書きましたが、本日でこのメルマガも400号達成!1つの区切りですね。

お読みいただいている皆様、ありがとうございます。

読者の方がいるからこそ、続けてこられたのだと思います。

普段は見えない読者ですが、メールをいただいたり、セミナーや、何らかの会合で声をかけていただいたりすると、とても励みになります。

是非これからもどこかでお会いしましたら、「読んでるよ!」と声をかけてくださいね。

今後ともよろしくお願いいたします。

先週もお話した、400号記念の新メルマガ、「実践!相続税対策」、今週中に第1号を発行いたします。

よろしければ、是非、ご登録ください。
http://www.mag2.com/m/0001306693.html

私と、税理士後藤文で書いていきます。

ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!

1日月次決算をやる方法

前々号で、月次決算を1日に出す、ということを書きました。

では、どうやったら出せるのか?

それは、「月次決算を1日に出すには、どうやったらいいか?」という質問をすることです。

自分および経理の担当者に。

1日に出すことを決めて、どうやったらいいかを考えることです。
本決算ではないのですから、やりようによってできると思います。

私がいつも関与している中小企業であれば、具体的には次のようにやっていきます。

(1)現金預金の動き

これは毎日処理します。会計ソフトに毎日入力しておけば問題ないでしょう。

EBもあるのですから、1日の終わりにほぼ当日分の入力は、できるはずです。

毎月の決まった仕訳などは、期首や時間のある時に入れておけばいいのです。  
たとえば、借入金の返済などは、返済計画表があるのですから、それを期末まで入れておけばいいのです。

支払手形の引き落としや、定額会費の支払いなども先行して入力しておくことが可能でしょう。

(2)売上計上

現金売上であれば毎日入力します。請求書で計上するものは、請求の都度売上を入力します。

あるいは、販売管理ソフトなどに入れておき、月末で月間集計を出して、一括で売上計上します。

その都度の売上入力を、会計ソフトまたは販売管理ソフトに、毎日入力しておけば、問題ないのではないでしょうか。

月末で営業部などが売上を計算して請求書を作成しないと売上が決まらないような場合は、やり方を見直す必要があります。

営業部などと相談の上、月末には売上が明確になるようなやり方を検討します。

月末あるいは月初1日の早い時間に、売上が確定できるように何としてでもすることです。

(3)仕入計上

仕入計上も売上計上と同様ですね。毎回の仕入伝票(先方からの納品書など)を、会計ソフトあるいは販売管理ソフトに入力しておきます。

その上で、月末に仕入額の月間集計を出して、一括計上すれば、月末あるいは翌月1日には処理ができます。

(4)経費の未払い計上

経費の未払いを先方からの請求書で計上している場合は、翌月1日に月次決算をするこことはできません。

すべての請求書が月末までには、届かないからです。

ただし、経費の額は請求書が来ないとわからないのか、というと、そうではないことの方が、多いのではないでしょうか?

契約書や見積書、発注書などで経費の額は概ねわかっているのではないでしょうか?

お願いする仕事、購入する商品、などで価格がわからないで頼むものはほとんどないからです。

であれば、請求書がきていなくても、その契約書や見積書、発注書あるいは納品書などで、経費の未払いを計上すればいいのです。

これらの書類で計上できるような仕組みを考えてみましょう。

ただ、数量などが、先方からの報告がないとわからない、というケースはあるかも知れません。数量がわからないと、金額を計算することができません。

この場合には、請求対象となる数量について、月末あるいは、月初の1番でメール等で報告をしてもらうようにしてはどうでしょうか。

どんな経費も、いろいろ考えてみれば、金額はつかめることが多いのです。

それでも、どうしても1日には金額が出ないというのであれば、概算で計上するか、金額が少ないものであれば、支払い時に経費処理するようにしていけばいいのです。

(5)経費精算・給与計算

社員の経費精算や給与計算などは、月末を締め日にしないでやってはいかがでしょうか?

15日締め、あるいは20日締めにして、経費や給与などを一緒に払ってしまえば、月中に処理することが可能です。

(6)月次決算処理

減価償却や引当金の計上など、月次決算での特別な処理もあらかじめ月末に簡単に計上できるやり方を決めておけば、問題なく済むのではないでしょうか。

棚卸に関しては、月末に実地ができれば良いですが、難しい場合は、帳簿棚卸や概算計算の方法を考えて、その数字をもって計上します。

以上、工夫次第で1日決算というのはできるはずです。
多少の概算値が入ったとしても、継続してやっていけば、精度は高まってくるはずです。

まずはやると決めること。そして、1日か2日は業績会議をして経営に活かしてみることです。

それをやりながらいろいろ改善をしていけばいいのです。

是非、1日月次決算をやってみましょう!

編集後記

梅雨というのにいい天気が続いていますね。夏の予行演習みたいな感じですね。結構クーラーつけなくても大丈夫な気もします。自宅の私の部屋では、今年はまだクーラーをつけてません。いつまで続けられるか...?

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