相続人と法定相続人(基礎編)【実践!相続税対策】第85号

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皆様、こんにちは。
資産税チームの高橋貴輝です。

先日、弊社と提携していただいている会社様が主催するセミナーに弊社、統括代表の北岡が講師として参加させていただきました。

私も、個別相談のために同行したのですが、予定していた定員が満席になり、大変ご盛況を頂きました。

やはり、相続税の増税は皆様関心が高いのだなあと実感しました。
 
弊社でも、7月24日に相続税対策のセミナーを開催いたします。
詳細は、下記に記載してありますので、ご興味のある方はぜひご参加いただければと思います。

ということで、本日も「実践!相続税対策」よろしくお願いいたします。

相続人と法定相続人(基礎編)

今回は、相続人と法定相続人の違いについてお話していこうと思います。

相続税にご興味のある方は、書籍やインターネットでこれらの言葉を聞いたことがあるかもしれません。

意味の違いが分からなかった方、意味の違いを意識していなかった方などいろいろな方がいらっしゃるかと思いますが、これを機に明確にしておきましょう。

「相続人」と「法定相続人」という言葉は、相続税の計算をする上では、明確に使い分けられています。

両者の違いは...

相続人→ 民法で規定されている相続人のことをいいます。
法定相続人→ 相続の放棄があってもそれを無視して考えた場合の相続人のことをいいます。

ということになります。

相続税の計算をする上では、すべてこの「法定相続人」を使うという訳ではなく、必要に応じて両者を使い分けることになります。

だからこそ、一度正確に確認しておいていただけるとよいかと思います。

相続に興味がある方でしたら、民法上の相続人についてはお詳しいかと思いますので、詳細なご説明はここでは割愛させていただきます。

では、「放棄を無視する」とは、どういうことなのでしょうか?

例えば、このような場合を考えてみてください。

皆様は、相続税の基礎控除というものをご存知でしょうか?

「5,000万円+法定相続人×1,000万円」

で計算した金額を、相続財産の金額からマイナスできるというものです。

最近この金額が「3,000万円+法定相続人×600万円」になってしまった(平成27年1月1日以降)と話題になっていますね。

この算式にも、法定相続人が使われていますが、「子供が1人、父母や祖父母はなし、兄弟が5人」という方が亡くなられたとします。
 
通常であれば、相続人は子1人ですので、改正後の算式で計算すると...

3,000万円+1人×600万円=3,600万円

となります。

しかし、この子が相続を放棄した場合どうなるでしょうか?

子が放棄をした場合は、父母、祖父母はいませんので、兄弟5人が相続人となります。もし、基礎控除の算式が、「法定相続人」ではなく「相続人」となっていた場合、基礎控除額が...

3,000万円+5人×600万円=6,000万円
 
と跳ね上がってしまいます。

相続を放棄しても、遺言があれば、財産自体は子がすべて取得することも可能ですので、放棄することにより、形式的に相続税額を低く抑えることができます。

このような租税回避行為を防止するために、相続税の計算上、放棄を無視する「法定相続人」という考え方ができたのです。

放棄を無視して考えれば、相続人は、もとどおり子1人になり、基礎控除額も、3,600万円となりますね。

だいぶ、長くなってきましたので、今回はこの辺りで終了させていただきます。

次回、第86号では、相続税の計算上、実際に「相続人」と「法定相続人」をどのように使い分けるのかの注意点などをお話していきたいと思います。

今回もお読みいただきありがとうございました。

編集後記

先日、都内某所でフットサルをしてきました。知らない人もたくさんいて、イタリアの方までいました。(イタリア人は、やっぱり上手ですね)

私は、普段野球をやっているのですが、フットサルやサッカーは高校の体育以来でしたので、ただコートをうろうろしているだけで終わってしまいました。(笑)

そのあとみんなで、BBQをしましたが、運動した後のお酒は、やっぱり回りが早いですね。、皆さんもご注意ください。(イタリア人は、箸の使い方まで上手でした(笑))

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