借金を作ると相続税が安くなる?【実践!相続税対策】第308号

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皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

早くも11月も中旬。今年も後1か月ちょっととなってきました。
相続税対策においては、暦年というのは意識しておく必要がありますね。

所得税や贈与税の確定申告の期間は、この暦年が単位ですし、暦年で110万円などの枠もあります。今年はこの枠を有効に使ったのかどうか考えてみて、まだ、利用できるのであれば、12月までに、検討実行する、ということも考えてみてください。

また、1月からは新しい暦年が始まりますから、それまでに移動する財産があれば、やっておくとか、不動産であれば1月1日における財産の所有者に固定資産税などもかかってきますので、不都合があれば、12月中に登記をしておく必要があります。

そのようなことを、考える最後の時期になってきました。

相続クラブの皆様、ご不明な点等があれば、是非、ご相談ください。

では、本日も「実践!相続税対策」よろしくお願いいたします。

借金を作ると相続税が安くなる?

借金を作ると、相続税が安くなる、と思っている人がいます。

先日もある相談会で、母親が所有するアパートを建て替える必要があり、借金をしてアパートを建て替えると、相続税対策になるのではないか、という相談がありました。

確かに相続税対策にはなるのですが、銀行からは借りたくないとのこと。

そこで、子たちに自分のお金を贈与するなり、貸し付けるなどして、再度母親が子から借金することによって、アパートを建て替えたいが、どうか?という相談でした。

何かややこしい話ですが、そんなことする意味があるのか、と思いませんか?

とにかく、借金を作れば相続税対策になるのだと、思っていたようです。

実際にはそうではなく、アパート=賃貸用建物を建てることが、相続税対策につながるのです。

建物の評価は、固定資産税評価額によりますので、建築費の約50%くらいの評価になります。1億円の建築費で建てれば、5,000万円くらいの評価になる、ということです。

さらに、この建物を賃貸すると30%減額されるので、3,500万円の評価になります。1億円で建てた建物が、3,500万円になり、6,500万円も減額されるので、相続税対策になるのです。

この1億円を、現金があれば現金で払ってもいいし、なければ借金をして1億円を調達して、建てれば相続税対策になるのです。

したがって、借金を作ることが相続税対策になるのではなく、手元の現金を使って、アパートを建ててもいいわけです。

もちろん、手元の現金+不足分を借入金、ということでもいいのです。

ですから、先ほどのご相談に関しては、お母様が現金を持っているのであれば、わざわざ子に貸して再度借りる必要もなく、その現金でアパートを建て替えればいいだけの話です。

あまり難しく複雑にするのではなく、シンプルに考えていった方が、現実的な相続税対策ができることが多いですね。

編集後記

上記のご相談もそうでしたが、先日、アパートやマンションなどの大家さんが集う「賃貸経営フェア」に参加してきました。

朝は出足が悪かったのですが、徐々に来場者が増え、私どものブースへのご相談件数も相当の数に上がりました。
若い人で事業として不動産賃貸を積極的にやっている方もいれば、代々からの不動産を持っている方など、様々です。

いずれにしても、ひとりあるいは家族で事業をしているので、このような同業者が集まるフェアがあると、結構な方が参加するのだなあと思います。懇親会的なこともやっているので、楽しみに来る方も多いようです。もし興味があればお問合せください。

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