申告期限までに遺産分割が整わない場合【実践!相続税対策】第294号

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皆様、おはようございます。
資産税チームの宮田雅世です。

先週末に焼肉食べ放題に行ったのですが、帰りにお店を出たら、焼肉の煙がかなりのところまで、充満していました。

近隣は普通の住宅地で、しかも、このお店のすぐ隣には、現在建設中の家がありました。近隣の煙の影響はかなりのものだなあと思っていました。

以前からお昼にオープンしないのは、何故だろうと思っていたのですが、お昼からこんなに煙が充満していたら、洗濯物も干せないでしょうね。と勝手に納得してました。

では、本日の「実践!相続税対策」よろしくお願いいたします。

申告期限までに遺産分割が整わない場合

相続税の申告期限は、亡くなった日から10ヵ月です。
この日までに遺産分割が整わないことも、場合によってはあるかと思います。

では、そのような時はどうすれば良いかというと、一旦、未分割のままで、申告期限までに相続税の申告はします。

もちろん、相続財産が基礎控除額以下であれば、申告する必要はありませんが、相続税の申告義務があるのに、期限までに遺産分割が整わない場合は、法定相続分で申告しておきます。

その上で、遺産分割が整った後に、修正申告や更正の請求をすることになります。

ただし、注意しなければいけないのが、相続税の申告期限までに遺産分割が行われなければ、受けられない特例があること、です。

それが、配偶者の税額軽減であり、小規模宅地等の特例です。
いずれも大きな相続税額の軽減特例です。

したがって、これらの特例が受けられないことにより、多額の相続税を納めることになってしまいかねません。

ただし、これらの特例が一旦適用できなかったとしても、申告期限後3年以内に分割された場合には、改めてこれらの特例を適用して相続税を取り戻すことが可能です。

そのためには、当初申告で「申告期限後3年以内の分割見込書」を提出しておく必要があります。

また、分割が行われた日から4ヵ月以内に修正申告書、または、更正の請求書を提出しなければなりません。

さらに、申告期限後3年以内に分割できなかった場合でも、事情によっては、これらの適用を受けることができます。

この場合には、「遺産が未分割であることについてやむを得ない事由がある旨の承認申請書」を提出しなければなりません。

提出期限は、3年を経過した日の翌日から2ヵ月以内です。
これは忘れやすいので、気をつけておかなければなりません。

この場合の「やむを得ない事由」というのは厳しく制約されています。
たとえば、遺産分割にあたって訴訟が起こされている場合や、調停、審判の申立てがされている場合などです。

弁護士が病気で交代した、などの個人的な事情ではだめで、客観的に遺産分割ができないと認められる状態にある場合に限られます。

このように、相続税の申告期限内に遺産分割が行われないと、相続税を多く払わないといけないリスクがあります。

したがって、できるだけ申告期限内に遺産分割が行われるようにすることが、相続人全員にとって理想的です。

そのためにも、10ヵ月あるからといって、のんびりせず、早目早目に、遺産分割の段取りを踏んでいくことが大事ですね。

編集後記

「今週の一本」は「カーズ/クロスロード」です。こちらもシリーズ3弾目です。車がしゃべるアニメなんて、と思っていましたが、数年前にカリフォルニアのディズニーランドにカーズランドという、この映画をテーマにしたエリアができたのです。ここに行くならということで、見るのがきっかけでした。

世界に一つしかありませんが、かなり楽しいエリアです。ここに訪れるときは、「カーズ」の映画を見て行くのがおすすめです。

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