株式の遺産分割協議が整う前の議決権行使【実践!相続税対策】第201号

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皆様、おはようございます。
資産税チームの高橋貴輝です。

ついに、マイナンバーの通知カードの発送が始まりました。

10月23日に千葉県の一部の市町村の発送が開始したのを皮切りに全国の各自治体でも準備が完了し次第順次発送されることになり、11月末までには配達が完了する予定です。

簡易書留で配達されますが、その中には、「個人番号カード交付申請書」という書類が同封されています。

これを、返信用封筒で返送するかスマートフォンやパソコンなどからオンラインで申請すると、来年1月以降、お住まいの市区町村役場で「個人番号カード」を受け取ることができます。

これは、身分証明書としてそのまま利用できるほか、たとえば職場などにご自身のマイナンバーを提出する際の、本人確認としても使える便利なものですので、ぜひ取得されてはいかがでしょうか。

ただし、裏面には当然12桁の個人番号が記載されているため、普段身分証明書として利用する場合は、その番号が見られないように注意する必要があります。

ということで、本日も「実践!相続税対策」よろしくお願いいたします。

株式の遺産分割協議が整う前の議決権行使

皆様、相続に際して遺言書がない場合、遺産分割協議が整うまでの間、相続財産の所有権は誰にあるのか、ご存知でしょうか?

このメルマガを読んでいただいている方でしたら、ご存知の方も多いかと思いますが、「相続人全員で、各相続人の相続分に応じて共有する」ということになります。

たとえば、相続人が子供3人の場合は、それぞれ3分の1ずつ共有する、という具合です。

これは、中小企業のオーナーが所有する自社株についても例外ではありません。

ですから、未分割の状態で、配当が支払われた場合などは、その配当も相続分にしたがって取得することになります。
(実務的には異なった取り扱いをすることがあります。)

ところで、株式を保有しているということは、配当を受ける権利以外にも、会社が解散した際に、その残余財産の分配を受ける権利や、株主総会での議決権などの権利があります。

たとえば、遺産分割協議が整う前に、会社で株主総会が開かれた場合、その議決権は、どのように行使されるのでしょうか?

簡単な例を使いながら、ご説明させていただきます。

 ・ オーナー(父)       ⇒ 持株 60株
 ・ 後継者(長男)       ⇒ 持株 40株
 ・ その他相続人(次男、三男) ⇒ 持株  0株
                   合計 100株
  ※その他の株主はいません。

このような状況で、オーナー(父)が他界した場合、その60株についての議決権の行使は、次のどちらになるでしょうか?

1.各相続人(長男、次男、三男)がそれぞれ20株分ずつ行使する
2.誰かが、一人で60株分全部行使する

株式自体は、上記のとおり60株分すべてについて、各3分の1ずつ共有していますので、議決権の行使も当然「1」の方法で行われるものと思いがちですが、実は違います。

 答えは、「2」です。

なぜかと言えば、共有(未分割)状態の場合、議決権すべて(60株分)を行使する代表者を1人決定して、会社に対して通知しなければ、議決権を行使することができない、ということが会社法に規定されているからです。

また、その代表者は、共有者(相続人)の持ち分(相続分)の過半数により決定されることとなります。

長男が後継者である場合、議決権は、40株+20株=60株分が確保されているから安心ということではない、ということです。

兄弟の仲が悪い場合、次男と三男が結託して、次男を代表者として会社に通知した場合には、次男が60株分の議決権を行使することができる、ことになります。

最悪の場合は、長男を後継者とすることができないということも、十分想定できるのです。

そうならないためにも、生前贈与や遺言書の作成、場合によっては種類株式の活用などにより、長男の議決権を最低でも51%は確保しておくことが必要となります。

中小企業のオーナーの方は、ご自身の会社がこのような状態になっていないかどうか、是非一度検討してみてください。

編集後記

最近、めっきり肌寒くなり、秋も本番という感じですね。

そろそろ冬用のスーツに変えようと思うのですが、よく考えたら夏用のスーツしか持っていませんでした。

20代の頃は、若いせいか暑がりで、1年中夏用のスーツで過ごせたのですが、30歳を過ぎてから寒さに弱くなってしまったようで、このままでは、無事に冬を越す自信がありませんので、早速冬用のスーツを買いに行こうと思います。

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