絶対に遺言を書いておいた方がいい場合【実践!相続税対策】第190号

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皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

最近は、新聞を見ていても相続関連のセミナーや本などの広告が多いですね。

私も9月に行うセミナーで、新聞に顔写真が出ると思います。
 
是非、注意してみていてくださいね!(笑)。 

 
ということで、本日も「実践!相続税対策」よろしくお願いいたします。

絶対に遺言を書いておいた方がいい場合

遺言については昨年の今頃、何回か書いていますが、絶対に遺言を書いておいた方がいいケースがあります。

それは、配偶者と兄弟姉妹が相続人となるケースです。

相続人になる人には、順位があります。

第1順位は、配偶者と子です。子がいる場合には、この第1順位の者だけが相続人となり、最も一般的なケースです。

もともと子がいない場合は、第2順位になります。第2順位は、配偶者と親になります。亡くなった方の親ですね。

でも、子が亡くなる頃には、既に親もいないというケースが多いですね。

その場合には、第3順位にいきます。
これが厄介なのです。

第3順位は、配偶者と兄弟姉妹になります。亡くなった方の兄弟姉妹です。

配偶者と亡くなった方の兄弟姉妹、普段から付き合いがあって、仲が良ければいいのですが、そうでないケースも多いです。

お付き合いはしているけれども、あまり腹を割って話せる仲ではない、という方がむしろ多いのではないかと思います。

この相続人同士の間で、円満に話ができればいいのですが...。

たとえば、長男が亡くなって、その長男が実家の財産の大部分を過去に相続していた場合など、長男が亡くなったのを機に、兄弟が長男の奥様にいろいろ言ってくる可能性は、十分ありますね。
 

さらに厄介なのは、兄弟姉妹の内、既に亡くなった方がいて、その子供が相続人になるケースです。

たとえば、亡くなった方が4人兄弟で、その内、既に2人が亡くなっており、その2人に子供が3人ずついた場合には、相続人は何人になるでしょうか?

まず奥様と、まだ生存している兄弟1名、亡くなった兄弟の子供6人で、相続人は合計8人にもなってしまいます。

この8人全員に相続分(権利)がありますから、8人で協議をしたり、書類への署名押印をしたり、手続きだけでも大変です。

ましてや、住んでいる場所が離れていたり、普段まったく付き合いがなかったりしたら・・・などいろいろ考えるとその困難さは相当なものでしょう。

さらに、その中の1人でも、財産を強硬に主張したらどうなるのでしょうか?

私も過去に経験しましたが、兄弟の子供(甥っ子)たちが、過去自分の父親が亡くなった方と仲が悪くて、しいたげられていたこともあり、過分な財産の要求をしてきました。

残された奥様は、本当に心を痛めて、可哀想でしたね...。

そんなことにならないように、是非、こういうケースは遺言を書いておきたいですね。

「私の全財産は、配偶者に相続させる。」と。

簡単な話、これだけでいいのです。

それでは兄弟は、文句言ってこないかって...?
言ってきても関係ありません。

実は、第3順位の場合、兄弟姉妹には遺留分がないのです。

遺留分とは、不平等な遺言があった場合でも、最低限主張できる権利です。

兄弟姉妹、もちろんその子供たちにも、遺留分は認められておらず、文句を言うことはできないのです。

だからこそ、遺言を書いておけば、配偶者に財産が全部相続され、さらに、去年の今頃書いた「遺言執行者」を決めておけば、手続きも全部配偶者の方で、完結してしまうのです。

なお、この遺言は、ご主人が奥様のために書くだけでなく、奥様もご主人のために書いておく、ということをお奨めします。

奥様の財産が少ないからといっても、多少はあるでしょうし、そのための手続きは同じなのです。

ですから、子供がいない場合は、夫婦お互いのために遺言を書いておくと、いいですね。

編集後記

現在夏休み中。と言ってもどこかにでかけるのではなく、自宅でノンビリ本なども読みながら、このような原稿も書きながら、ゆっくりしています。先週出てしまった帯状疱疹も、やはり、一番いいのはゆっくり休養することらしいので...。

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