葬式費用について【実践!相続税対策】第165号

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皆様、こんにちは。
資産税チームの高橋貴輝です。

今年も確定申告の時期が始まりました!!

今年は、3月15日が日曜日のため、3月16日が申告期限となります。
 
弊社では、確定申告に限らず、外部に提出する書類は、社内でのダブルチェックを徹底しています。

その関係で、申告期限よりも早めに社内の期限があるのですが、それが3月10日と、去年よりも2日も早めに設定されてしまいました。

全国の会計事務所や税務署の職員の方など、税務に携わる方は、これから1ヶ月間、大繁忙期を迎えることとなりますが、私も体調管理に気を付けながらなんとか頑張っていきたいと思います。

ということで、本日も「実践!相続税対策」よろしくお願いいたします。

葬式費用について

相続税の申告では、財産の金額から債務や葬式費用をマイナスすることができるのをご存知でしょうか?

葬式にかかった費用であれば、葬儀社に支払う本葬費用のほか、

お通夜(食事代なども含む)の費用や、僧侶に対するお布施、お車代などの領収書のないもの、霊きゅう車などの運転手さんに対するお心づけ等、多様な費用を相続財産からマイナスして相続税の申告をすることができます。

しかしながら、マイナスできないものとして、次のようなものもあげられています。

ア.香典返礼費用 ※香典収入が非課税のため
イ.墓地などの購入費用 ※墓地などは非課税のため
ウ.初七日などの法会費用 ※葬儀ではないため
エ.医学上又は裁判上の特別の処置の費用 ※葬儀ではないため

ウには、法会費用は葬儀ではないため、マイナスできないとあります。

しかしながら、これには注意が必要です。

通常日本では、納骨は初七日や四十九日の法要の際に行われることが、一般的かと思います。

この、納骨費用はマイナスすることができます。
 
理由としては、社会通念上、納骨は葬儀の一部と考えられているためのようです。

根拠としては、相続税法基本通達13-4という難しい条文に書いてあるのですが、国税庁のタックスアンサーにもう少しわかりやすく書いてあります。

そこには、

「葬式や葬送などを行うときや、”それ以前に”(中略)”納骨”をするためにかかった費用」

と書かれています。

これを読む限りでは、納骨費用は葬式以前に行ったものでないと、マイナスすることはできないのではないか?と思ってしまいます。

しかしながら、実務上は葬式以後に納骨を行った場合でも、マイナスすることが認められています。

これは、前述したとおり、「社会通念上、納骨は葬儀の一部」であるため、葬儀費用に含めるのが当然であるという考え方に基づくものだと思われます。

では、上記通達やタックスアンサーは、いったい何なのでしょうか?

これは、正直私にもわかりません。(本当に何なのでしょう?)
おそらく、専門家はみんな疑問に思っていることでしょう。

しかしながら、通達やタックスアンサーというものは、法律ではないため、我々国民は、これにより強制されることはありません。

ですから、特に気にせず、社会通念に従って申告をすればいいのです。これで税務署も認めてくれます。

また、一説には、税務署の内部資料には、葬儀の後の納骨費用でもマイナスしていいですよ、とハッキリ書いてあるという話もあるそうです。

このように、葬式費用については、いまいちはっきりしない部分もあり、宗教や宗派によっても様々であることから、判断に迷う部分もあるかと思います。

しかしながら、葬式費用については、比較的寛容な判断がされる事も多いため、

「領収書がないけど大丈夫かな?」とか「これはさすがにマイナスできないかな?」

などと、ご自分で判断されず専門家に相談していただくとよいかと思います。

編集後記

以前、広大地のご説明をした回で、大地主様の相続税の申告を担当させていただいているとお話しましたが、喧々諤々社内でいろいろ検討しながら、やっとダブルチェックも終え、申告書が完成しました。

以前書いた通り、とても難しい案件でしたので、相続税の専門スタッフとして、とても大きく成長できたのではないかと思っておりますが、もうすでに確定申告の申告期間に突入しているので、それを実感している暇はありません。

ところで、この期間は夜食として社内にお菓子が常備されているのですが、確定申告が終わったころには、体の成長とともに実感できることと思います。
(今は、麩菓子で何とかしのいでいます。)

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