広大地について(その1)【実践!相続税対策】第147号

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
Land

皆様、こんにちは。
資産税チームの高橋貴輝です。

現在、都内某所の大地主様の相続税の案件を担当させていただいております。

とても大きな土地を何ヶ所もお持ちで、税務上の論点も難解なところばかりです。
 
やはり、取り扱う金額も巨額ですので、正直プレッシャーも大きいですが、なかなかお目にかかることができない案件ですので、これをやりきった時には、自分自身も大きく成長していることと思います。

そうなった自分を楽しみに、頑張っていこうと思います。

ということで、本日も「実践!相続税対策」よろしくお願いいたします。

広大地について(その1)

今回から、私高橋が担当させていただく回では、「広大地」についてお話しいたします。

この広大地は、非常にグレーで難解な点も多いのですが、税額に対する影響もとても大きいものになります。

したがって、そのリスクやメリットをぜひ知っておいていただければと思います。

まず、「広大地とは何か?」というところですが、ズバリそのまま「広い土地」です。

広い土地は、一般的に、狭い土地に比べて1m2当たりの単価が下がるため、評価減をしてあげましょう、ということです。

では、広いと言ってもどのぐらい広い土地のことを言うのでしょうか。
イメージとしては「普通の一軒家が、4~5件以上建つぐらい」ということになります。

具体的には、国税庁が以下の通りの目安を定めています。
三大都市圏 → 500m2以上
上記以外  → 1,000m2以上

三大都市圏とは、首都圏、中部圏、近畿圏のことをいいます。

ただし、上記はあくまで目安であるため、例えば三大都市圏で450m2であっても、広大地に該当することもあります。

このように、大きな土地については、いくつかの要件に該当すれば、大きな評価減の適用を受けることができます。

国税庁は、広大地評価の割合を、以下のように定めています。

0.6-0.05×土地の面積/1,000m2

例えば、500m2の土地の場合、0.6-0.025=0.575 となります。

すなわち、通常の評価の57.5%になるということであり、42.5%も評価減してくれる、ということになります。

この土地の1m2当たりの単価が20万円である場合、普通に評価すると、20万円×500m2で、1億円の評価額になりますね。

これが広大地に該当した場合は、1億円の57.5%の評価額になりますよ、ということですので、結果的に5,750万円の評価額になります。

なんと、4,250万円も、評価減されたことになります。

これだけの評価減であれば、相続税額にしても、数千万円の違いが出てくることになります。

土地の面積が大きくなればなるほど、評価減の金額も大きくなり、最大で65%の評価減が可能となっています。
(制度上、65%が限度とされています。)

広大地に該当するのとしないのとでは、税額に大きな違いが出てくることが、お分かりいただけたかと思います。

しかし裏を返せば、広大地の適用を失念してしまうと、それだけ大きな税金を払い過ぎてしまうことになります。

あるいは、広大地になると思って申告したのに、適用できなかったら、多額の追加納税と加算税が発生してしまいます。

このようなリスクもある、ということなのです。

したがって、広大地に該当するかしないかの判定がとても重要となりますが、この判定が非常にグレーで難解なのです。

次回以降、私が担当させていただく回では、この判定方法についてご説明していきたいと思います。

編集後記

最近、だいぶ涼しくなってきましたね。

少し1日の中で寒暖の差が大きいようですので、皆様も体調管理にはくれぐれもご注意ください。

メルマガ【実践!相続税対策】登録はコチラ
http://www.mag2.com/m/0001306693.html

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る