小規模宅地等の特例・死亡後の要介護認定【実践!相続税対策】第130号

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
Wheel chair

皆様、おはようございます。

税理士の後藤文(あや)です。

1年半の育児休暇を終え、先月2度目の仕事復帰をさせていただきました。

今回より、再度、執筆メンバーに加わらせていただきます。

仕事もまだ慣れない部分がありますが、このメルマガを通して勉強し、実務につなげていきたいと思っております。

ということで、本日も「実践!相続税対策」よろしくお願いいたします。

小規模宅地等の特例・死亡後の要介護認定

平成25年の改正では、被相続人が老人ホームに入居していた場合の、小規模宅地等の特例について改正がありました。

それ以前は、老人ホームで所有権や終身利用権を取得した場合には、空き家となった自宅の敷地について、小規模宅地等の特例は、受けられませんでした。

その点は現実にそぐわないとして、適用条件から除かれたのが、平成25年の改正です。
(バックナンバー第87号に詳細あり。)

小規模宅地等の特例とは、被相続人の居住用の宅地については、240m2(来年からは330m2)まで、80%評価減できる、という特例です。

今回の改正により、老人ホームに入居した場合の居住用の小規模宅地等の特例の適用要件は、次の2点となりました。

1.“介護”を受ける必要があり入居したものであること

2.自宅を貸付けなどの用に供していないこと

これらを満たしていれば、空家になった自宅の敷地も、被相続人の居住用宅地として、認められることになりました。

そして今回、さらに明らかになったのは、上記要件における“介護”についてです。

要件の通り、被相続人については、「要介護」や「要支援」の認定を受けていることが必要です。

そして、その判定は「相続開始直前」の状況で行われます。

ただ、要介護の認定調査には1か月ほどかかることもあるため、その間に対象者が、死亡してしまうこともないとは言えません。

仮に、死亡後に認定を受けたとしても、それは「相続開始直前」に認定を受けていたと言えるのか...?

そのような疑義がありました。

となると、特例が受けられないのでは?という不安もあります。

しかし、死亡後であっても認定を受けたということは、「相続開始直前」に要介護状態にあったと考えられます。

そのため、死亡後に認定を受けた場合でも、特例については認められるということが、今回、明らかになりました。

被相続人の死亡により資格を喪失するため、認定後の被保険者証は発行されません。

申告時には、認定の通知書などを添付したうえで、小規模宅地等の特例を適用するすることになります。

老人ホーム入居に関しての小規模宅地等の取扱いについては、長期間の変遷を経て、徐々に現実に対応したものになってきました。

税法の特例(納税者に有利になる計算)には、種々の要件がつきものです。

無理だと思うようなものもないとは言えませんが、事前に知り、対策を打っておくことは大事です。

相続税の場合は特に、多額の節税につながることも多いので、いま一度自らの身辺をご確認いただければと思います。

なお、「老人ホームに入居した場合」の改正点は、本年1月1日以後の相続について、適用されています。

 
──【事業承継セミナーのご案内・いよいよ今週です!】────

■経営者は“ 事業を継続” させていくことが使命だ!
【「事業承継」のために、今やるべきことは?】セミナー
http://www.tm-tax.com/seminar/seminar140613.html
──────────────────────────────
日時:平成26年6月13日(金)
受付開始/13:30
セミナー/14:00~16:30
無料相談/16:30~17:00

会場:ホテルローズガーデン新宿 別館2F
丸の内線「西新宿駅」1番出口1分
新宿区西新宿8-1-3 TEL:03-3360-1533

講師:税理士 北岡修一、笹川敏幸

参加費 3,000円(税込み)

※お申し込みはこちらから
→ http://www.tm-tax.com/seminar/seminar140613.html

編集後記

セミナー前というのは、やはり落ち着かないですね。準備はしたのだけど、テキストなどを見ていると、あれも入れた方がいいかな、これも入れた方がいいかな、ちょっと難し過ぎないかなと、いろいろ気がかりになります。まあ、終わってしまえば何てことはなかった、と思うのですが...。

メルマガ【実践!相続税対策】登録はコチラ
http://www.mag2.com/m/0001306693.html

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る