未分割財産が確定した場合【実践!相続税対策】第124号

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Heart

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

消費税が増税されて3週間、皆様にとっての影響はいかがでしょうか?

高額のものは、かなり売れ行きに影響は受けているようですが...。

住宅などはその最たるものなのでしょうが、先週、住宅取得資金等の贈与税の非課税が、今年末で切れる予定が、来年も延長する方向、という記事が出ていましたね。

現在は、一般の住宅で500万円、省エネ性能が高い住宅で、1,000万円の非課税枠となっています。

これを1,500万円程度を軸に、延長を検討していくようです。
 
来年からは相続税も増税されますから、やはりこの制度は継続して欲しいところですね。

ということで、本日も「実践!相続税対策」よろしくお願いいたします。

未分割財産が確定した場合

相続財産が、相続税の申告期限(10カ月)までに、分割協議が整わず、分割できなかった場合は、法定相続分で取得したものとして、相続税の申告をします。

未分割の場合だと、配偶者の税額軽減(法定相続分あるいは1.6億円まで配偶者が相続しても相続税がかからない)の適用が受けられなかったり、

小規模宅地等の評価減の特例が、受けられなかったり、大変相続税上は不利になります。

したがって、何としてでも申告期限までには、分割協議を整えたいところです。

ちなみに私どもがお受けした相続税の申告では、今まで未分割だったことはありません。

たまたまかも知れませんが、何としても分割した方がいいと、話をまとめていただいています。

たとえ相続人の仲が悪くても、期限までに分割しないと、多額の税金がかかる、となると何とかすることが多いものです。

ただ、最近、既に終わった相続で、未分割であったものが、ようやく決着しそうだ、という相談を受けました。

分割が確定した後、問題となるのが、相続税の修正です。

未分割の場合は、最初に話しましたように、法定相続分で申告をしていますから、実際に相続した財産にかかる相続税とは違っています。

相続税が増える人もいるし、減る人もいます。

ただし、相続税の計算構造上、全体の相続税は変わりません。
(配偶者の税額軽減や小規模宅地等の適用は除いて)

相続人全員の相続税の合計は、変わらないのですが、

各人の財産の取得額によって、各人の相続税が変わってくるだけです。

そこで、相続税法上も、未分割財産が確定した場合には、修正申告や更正の請求ができる、というようになっています。

すなわち、しなくてはいけない、わけではないのです。

これについては、第121号で書いた、遺留分減殺請求の話と同様です。

分割が確定した時から、4カ月以内に修正申告または更正の請求をすることが、できる、ということです。

ご相談いただいた方も、であれば、相続人間で調整し合えばいいか、という話になりました。

修正申告や更正の請求をすれば、税理士報酬もかかりますし(笑)。

ただ、未分割ということは、もめていた、ということであり、決して仲が良いわけではないですので、調整するといってもまた、それが難しいんですね...。

まあ、とにかく自分の主張ばかりせず、兄弟仲良くやる、そうでなければ、あらかじめ適切な遺言をしておいてもらう、

というようにして欲しいですね。

編集後記

来月からは、私どもの女性税理士が、産休・育休明けで帰ってきます。このメルマガにも加わってもらって、書いてもらいますので、お楽しみに。女性ならではの目からの相続問題も、書いてもらいたいなと思っています。

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