平均課税について【不動産・税金相談室】

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Q 私は、土地を貸しており、毎年300万円ほどの地代収入があります。(収入は、これだけです。)
今年は、借地人さんのうちの1人の賃貸借期間が満了になり、相談の結果更新料として1,000万円支払ってもらい、更新することとなりました。

当然、不動産所得として申告することとなりますが、これにより毎年10%だった税率が、33%に上がってしまいそうです。
こんなことは、初めてですので、正直戸惑っています。
何かいい方法はないでしょうか?

A 地主さんの場合、30年や50年に1回程度、こういったイベントが発生することがあります。
所得税は、超過累進税率といって、所得が大きい方ほど、税率も上がる仕組みとなっています。

ということは、ご質問者様の様に、多額の臨時収入があった年だけ、税率が急激に上がってしまうことがあります。
これでは不合理なため、所得税では、「平均課税」という制度が用意されています。

これは、「臨時収入があっても、税率を上げないような計算方法」ということになります。
簡単にいえば5分5乗方式といって、臨時的な所得についてはそれを5分の1にして、その金額の税率を適用し、それを5倍することによって、税金を計算する方法です。

5分の1にすることによって、低い税率を適用できますので、臨時的に所得が増加しても、高い税率で計算されずにすむのです。
したがって、ご質問者様も、この平均課税を適用すれば、いつも通り10%程度の税率で、所得税を計算することができます。

しかしながら、この制度の適用を受けるには、いくつかの要件を満たす必要があります。
(要件)
 1.賃貸借期間が3年以上であること
 2.更新料の金額が、その人の年間地代の2倍以上であること
 3.更新料の金額が、総所得金額の20%以上であること
 4.更新料の金額が、更地価格の50%以下であること

ご質問者様の場合、すべての要件を満たしているようですので、この平均課税を適用することができます。

以上が、ご質問者様に関するお話ですが、この平均課税は、更新料以外にもこの適用を受けることができる収入があります。
(「変動所得」と「臨時所得」とがあり、土地の更新料は「臨時所得」と なります。)

(変動所得)
 ○ 漁獲、海苔の採取
 ○ 一定の魚介類の養殖
 ○ 原稿料、作曲料
 ○ 著作権の使用料

(臨時所得)
 ○ プロ野球選手などの契約金
 ○ 一定の休業補償

などです。
詳細なご説明は割愛させていただきますが、収入の種類によって、若干、計算方法や適用要件が異なってきますので、ご注意ください。
また、臨時収入であれば、何でも適用できるわけでもありません。
適用を受けたい場合は、必ず専門家にご相談の上、申告するようにしてください。

《担当:高橋》

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