アパートの立退き料・取壊し費用【不動産・税金相談室】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
, Excavation

Q 現在、アパート経営をしていますが、建物が古くなってきたため、現在の入居者に出ていただき、新しいアパートあるいはマンションを建設しようと思っています。

この場合に支出する立退き料や取壊し費用は、どのような扱いになりますか?

新しく建物を建てるために支出する費用なので、新しい建物の取得費になり、償却の対象となるのでしょうか?

A 従前から賃貸している建物について、それを建て替えるために立退き料を支払ったり、取壊し費用を支出した場合は、不動産所得の必要経費とすることができます。

また、建物の未償却残高は、取り壊した年の必要経費に算入することができます。

さらに、これらの必要経費が多く、不動産所得がマイナスになった場合は、事業的規模でやっているのであれば、他の所得と損益通算して所得税の還付を受けることも可能です。

ただし、これは従前から所有して賃貸している場合です。

新たにアパートを購入して、立退き料を支払う場合などは、その立退き料は、土地建物の取得費になります。

また、土地建物を購入した上で、その建物を取り壊した時の取壊し費用は、当初よりその建物を取り壊して利用する計画であった場合は、土地の取得費に算入することになります。

必要経費にはすることができません。

もう1つ注意するケースは、自宅を取り壊してアパートを建てるような場合です。

この場合の取壊し費用は、不動産所得の必要経費にも、アパート建物の取得費にもならないのです。

単なる自己の資産の任意の処分としか、みられないためです。

当然、建物の損失(建築費等-償却費相当額)も、必要経費にも取得費にもなりません。

立退き料や取壊し費用の扱いには、くれぐれも注意してください。

《担当:北岡》