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2015/12/23(第209号)「老人ホームの入居一時金の贈与」

━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2015/12/23(第209号) ━━
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□■ 【実践!相続税対策】-知っているといないでは大違い!
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□■  ”基本を正しく理解し、時間をかけて対策しよう!”
■□       http://www.tm-souzoku.jp/
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  皆様、おはようございます。
  資産税チームの高橋貴輝です。

 皆様、ふるさと納税はされてますでしょうか?

 だいぶ一般的にも定着してきましたが、来年度の税制改正では、
 企業版ふるさと納税も創設されそうです。

 このふるさと納税を平成27年分として処理するには、当然ながら、
 年内に寄附をする必要がありますが、寄附方法には、銀行振込、
 納付書、クレジットカード決済等様々な方法があります。

 この支払方法によっては、年内に支払いが完了せず、来年度扱い
 となってしまう場合もありますので、年内に完了するのかよく確
 認してから行うようにしましょう。


  ということで、本日も「実践!相続税対策」よろしくお願いいた
 します。

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■□  老人ホームの入居一時金の贈与
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●贈与税には、「扶養義務者相互間の生活費の贈与は非課税」とい
 う規定があります。

 たとえば、親が子供の生活費を出す場合など(注)がそうですが、
 当然ながら、これに贈与税は課税されません。


●これは、当たり前だから課税されていないのではなく、法律上、
 明確に非課税である、という規定があるから課税されないのです。

(注)厳密には、所得税の非課税との区分が必要ですが、少し複
   雑ですので、今回は、あくまで贈与税の非課税としてお考
   えください。


●また、この規定の適用を受けるためのポイントは、2つです。

 ・生活に通常必要な金額の範囲内であること
 ・必要な都度贈与すること

 したがって、たとえば「2年間海外留学する子供に生活費として
 500万円を一括で贈与した場合」や「子供に車をプレゼントした」
 などの場合は、この適用を受けることはできません。

 また、生活するのに十分な収入がある子供に生活費を支給した場合
 も、非課税とはなりませんので注意が必要です。


●では、夫が妻の老人ホームの入居一時金を支払ってあげた場合は、
 どうでしょうか?

 よくある話かとは思いますが、実はちょっと注意が必要です。

 これには、対照的な2つの事例(実際にあった事例)があります。

(事例1)
 ・入居一時金は、945万円
 ・妻は、高齢かつ要介護状態で自宅での介護が困難であった
 ・妻は、一時金を支払うためのお金を持っていなかった
 ・入居した施設は、
   種類:介護付有料老人ホーム
   居室面積:15m2程度
   サービス内容:通常の介護サービス
   施設内容:通常の老人ホームとしての施設

(事例2)
 ・入居一時金は、約1億3,000万円
 ・妻は入居当時60歳代であり、介護も必要な状況ではなかった
 ・入居した施設は、
   居室面積:100m2以上
   施設内容:プール、エステ、フィットネスルーム等あり


●いかがでしょうか?

 どちらが非課税で、どちらが課税されたかは、一目瞭然ですね。 
 皆様の予想どおり、事例1が非課税で、事例2は課税されました。

 やはり、事例2の場合は、その金額や施設の内容から「生活に通
 常必要なもの」とは認められなかったようです。

 また、妻に介護が必要であったかどうかも「生活に必要であった
 かどうか」の重要な判断ポイントとなっているようです。


●このように、扶養義務者間(親子間・夫婦間など)の生活費の贈
 与は非課税となりますが、あくまで「生活に通常必要な範囲内」
 のものに限られますので、十分な注意が必要です。

 通常、このような夫婦間や親子間では、お金のやり取りや費用の
 負担は安易に行われがちですが、意外な落とし穴が潜んでいるこ
 とは、しっかりと覚えておいていただきたいと思います。


●事例1についても、妻が要介護でなく、老人ホームに入居する必
 要がなかったとしたら、贈与税が課税されていたかもしれません
 ね。

 皆様も、もし、金額の大きな費用負担などをする場合は、念のた
 め、事前に専門家に相談してから、行なうようにしてください。
 
 
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<編集後記>
 今年も残すところ、あとわずかとなりました。
 今年は暖かいせいか、個人的にはあまり年末という感じがしない
 のですが、皆様いかがでしょうか?

 冒頭のふるさと納税もそうですが、年内にやっておくべきことは
 しっかり済ませて、気持ちよく新年を迎えたいですね。
 それでは、よいお年をお迎えください。



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